【訃報】「100万回生きたねこ」の作者・佐野洋子さん死去

ベストセラー絵本「100万回生きたねこ」の作者として知られる絵本作家の佐野洋子さんが本日11月5日午前9時54分、乳がんで死去しました。72歳でした。

晩年にはエッセーを精力的に発表していて、その中で自らのがんを明らかにしていたそうです。

詳細は以下から。絵本作家の佐野洋子さん死去　「１００万回生きたねこ」 - 47NEWS（よんななニュース）
時事ドットコム：佐野洋子さん死去＝「１００万回生きたねこ」の絵本作家

ベストセラー絵本の「100万回生きたねこ」で知られる絵本作家・佐野洋子さんが、11月5日午前9時54分、乳がんのため死去したそうです。72歳でした。

1938年(昭和13年)、北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒を卒業後、ベルリン造形大でリトグラフを学び、帰国してからは絵本、童話、エッセー、翻訳などで幅広く活躍しました。

1971年に発表した「やぎさんのひっこし」で絵本作家としてデビュー。1977年に刊行された「100万回生きたねこ」は生と死を100万回繰り返してきた猫の物語で、170万部以上の大ヒットとなったベストセラーであるため、手に取ったことのある人も多いのではないでしょうか。その他にも講談社出版文化賞を受賞した「わたしのぼうし」や、小学館児童出版文化賞を獲得した「ねえ とうさん」など、多くの絵本を執筆していました。

佐野さんは詩人・谷川俊太郎さんの3度目の結婚相手でもありました。また、2003年に紫綬褒章を受賞しています。

2004年に発表したエッセー「神も仏もありませぬ」では小林秀雄賞を受賞するなど、晩年もエッセーを中心に精力的に活動を続けていました。近年の暮らしを振り返った「役にたたない日々」（2008年）の中で、がんで余命2年であることを告白していたそうです。