取材

2D写真を3Dに変換し、裸眼3Dデジタルフォトフレームで楽しめる「my Picturetown3D」をニコンが開始


10月26日(火)、ニコンが新サービス「my Picturetown 3D」を発表しました。これは、インターネットを通じて通常の2D写真を3Dに変換、専用のデジタルフォトフレーム「NF-300i」を使うことで裸眼で3D鑑賞できるという新しいサービスです。

キーワードは「3D」「ネットワーク」「Android」の3つということで、最新流行に合わせたサービスが始まるようです。

発表会の様子は以下から。
会場となったベルサール秋葉原


発表会開始前、こそっと置かれていたデジタルフォトフレーム。気付けば撤去されていましたが、コレが今回発表される新製品でしょうか。


発表会開始。新サービスの名称は「my Picturetown 3D」。インターネットを通じて通常のデジタル画像を3D画像に変換し、専用のデジタルフォトフレームで再生、鑑賞できる新しいサービスだそうです。


プロジェクトリーダーの大槻正から説明が行われました。


キーワードは、「3D」「ネットワーク」「アンドロイド」の3つ。新サービスはハードウェアとネットワークを融合したサービスだそうです。


ニコンが行っているサービス「my Picturetown」では、サイト上で写真の共有、保存ができ、家族や友人との写真の共有、長期の保存が可能です。これらの写真はPCのみでなく携帯電話、スマートフォンからも閲覧が可能で、いつでもどこでも写真が見られます。


この保存してある写真を3Dで見ることができないか、という研究を進めてきた成果が、今回の「my Picturetown 3D」。「my Picturetown」上の写真を3Dに変換し、専用のデジタルフォトフレームで3D画像を閲覧できるという構成になっています。3D画像はふつうのディスプレイで見ることができないので専用のデジタルフォトフレームを貸出、画像鑑賞ができるというわけです。会員費で毎月3枚まで無料3D化ができ、4枚以上は1枚300円で3D化可能。また、「my Picturetown」では静止画だけではなく3Dの動画も配信していくそうです。


現在はまだ3Dがそれほど家庭に普及しておらず、自分で好きな画像を3Dにするということはまだできない状況なので、これを家庭で楽しめるようにと考え出されたそうです。サービスは会員制で、月額または年額の会員費が必要。月額なら1995円、年額なら19950円。会員募集はこの発表会と同時に開始となっており、サービス開始は12月から。


そして、閲覧に使われるのが「3Dデジタルフォトフレーム NF300i」です。


特徴としては、気軽に見られるように専用眼鏡が不要、裸眼で立体視ができるという点。また、かなりの明るさのもとでもはっきりと見られるようになっています。解像度はSVGAの横800ドット×縦600ドット表示。静止画だけではなく、動画も表示可能です。ネットには有線LANおよび無線LANで接続可能。Android OS 2.1を搭載しており、将来的にはいろんなアプリケーションが搭載できる可能性を秘めています。


構造としてはこんな感じ。


採用している3D方式はレンチキュラー式。液晶パネルの前にレンチキュラーレンズを貼り付け、裸眼での視差を作っています。パララクスバリア式を採用しなかったのは、明るさの問題で、できるだけ明るい画面を提供したいということでレンチキュラー方式を採用したとのこと。


2D、3Dどちらも同じ解像度で提供できるのは、水平方向に倍密度LCDパネルのため。サイズは7.2インチのSVGA、アスペクト比は4対3、明るさは400カンデラ。3Dがきちんと見える距離はだいたい1メートルくらいです。レンチキュラー式ですが3Dのクロストーク(左・右の映像が反対側に混入してしまうこと)が非常に少ないそうです。


主な仕様はこんな感じ。


サイトURL「http://3d.mypicturetown.com/」で会員登録が始まっています。


続いて、3Dデジタルフォトフレームの詳細をお届けします。

Android OS搭載の3Dデジタルフォトフレーム「NF-300i」フォト&ムービーレビュー


この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
3D映画ブームを一過性で終わらせないためにどうすればいいのか、歴史と技術を紐解く - GIGAZINE

NTTドコモが裸眼3D対応スマートフォンを発売予定、携帯電話のラインナップを大幅増へ - GIGAZINE

東芝が世界初の裸眼3D対応テレビを発売へ、3Dメガネが不要に - GIGAZINE

ソニーが「メガネ不要の3Dテレビ」を開発していることを明らかに - GIGAZINE

in 取材,   ネットサービス, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.