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市販の液体洗剤のほとんどは水、自宅で水に溶かすことでCO2排出量を減らす新発想のスプレーボトル


市販の一般的なスプレー式住宅用洗剤の多くはパッケージング前の最終段階で濃縮された状態の洗剤を水で薄めているので、重量の95%が水とプラスチックとのこと。最近では詰め替えできるタイプの液体洗剤が主流になっていますが、それでも詰め替え液は濃縮液ではなく希釈した状態のものが一般的です。

容器を繰り返し使うだけでなく、希釈前の濃縮液の状態で流通・販売し消費者が自宅の水道水で薄めるようにすれば、水を輸送する必要もなく水の分だけ容量が増えた大きなプラスチック容器を輸送する必要もなくなるので、輸送時の体積・重量ともに削減できカーボンフットプリントをさらに減らすことにもつながるはず……という発想で作られた住宅用中性洗剤「Replenish」がアメリカで10月19日に発売されました。

詳細は以下から。Replenish: A "disruptive" spray bottle that's better for the environment - Core77

Replenish - A Better Cleaner in a Smarter Bottle™

これがそのボトル。


ボトルを逆さにし、底の付け替え式ポッドに入った濃縮液を、内側の計量カップに1杯分しぼり出します。


水道水で薄めれば準備完了。台所や家具、壁やフローリングなどさまざまな場所にシュッとスプレーしてふき掃除に使えます。


付け替え用の濃縮液のポッドは1個3ドル99セント(約320円)、1個で4回分(スプレー4本分)になるので市販のスプレー式住宅用洗剤と比べ約50%コストを節約できるそうです。「サンレモン」「フレッシュラベンダー」「グリーンティー」の3つの香りがあり、pHは中性、種子油やエッセンシャルオイルなど原料の98%は植物由来で、着色料は食品用のものを使用しているとのこと。


スプレーボトルは最低でも3年間の使用に耐えるよう設計されていて、スプレー部以外すべてPET製、スプレー部も100%リサイクル可能なプラスチックを使っています。上部のスプレーボトルから下部のポッドへ洗剤液が逆流しないよう二重の弁がついているため、ポッドを外した状態でも使用できるそうです。


紹介動画を以下から見ることができます。使い切りタイプのボトルの洗剤とくらべ、プラスチック使用量・石油使用量・CO2排出量を90%削減できるとのこと。

Replenish- Click "Like" if you thinks it's a better way to clean! on Vimeo


「Replenish」はスプレーボトルと濃縮液ポッド1個のセットが7.99ドル(約650円)、4回使える付け替え用のポッドが3.99ドル(約320円)で、アメリカ国内(アラスカとハワイを除く)送料無料でオンライン販売されています。サイトではすでに全種類が完売しているのですが、来週また入荷する見込みとのことです。

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in デザイン, Posted by darkhorse_log

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