北朝鮮がとてつもなくファンキーで楽しげな国家に、サントラの力を見せつける非公式プロモ映像
北朝鮮の主体思想(チュチェ思想)のプロパガンダ映像をファンク音楽に乗せて編集し、力業でまったく違う国のように見せてしまっている非公式動画「North Korean People's Army Funky Get Down Juche Party(朝鮮人民軍~楽しくやろうぜファンキー・チュチェ・パーティー)」を紹介します。
映像はプロパガンダ臭あふれる「あの国」らしさ満載なもののはずなのに、音楽のおかげで見ていると思わず踊り出したくなるような、「この国行ってみたい」とすら思ってしまうようなものとなっていて、サントラの力の偉大さを実感させられる出来栄えです。
詳細は以下から。North Korean People's Army Funky Get Down Juche Party on Vimeo
サントラはJimmy "Bo" Horneの1978年のヒット曲「Dance Across the Floor」。是非ヘッドホンや外部スピーカーなどで高音質で視聴してみてください。
金正日の手の動きと音楽がビシッとはまっています。
タフガイ系映画の予告編やオープニングでよくある映像のようです。スローモーションにしてBGMを変えれば「アルマゲドン」に見えるかもしれません。
風船いっぱい。何だかすごく楽しいイベントのようです。
軍楽隊というより、アメリカのフットボールの試合のハーフタイムなどに活躍するドラムコーのパフォーマンスのようにも見えます。
独特の軍隊の行進も、音楽に合わせると、非常によくそろったダンスのよう。
軽やかな足取り。手を振ったら気さくに笑顔を返してくれそうな、親しみやすい「人民軍のお姉さん」と呼びたい感じです。
元のプロパガンダ映像では「やらされてる感」が強いように見えたかもしれませんが、この音楽に乗せるとすごく生き生きと輝いて見えます。
剣舞を見せる女性兵士も、アイドルグループのようです。
観衆もお偉いさんもノリノリで手拍子。
お偉いさんが表打ちなのはご愛きょうです。
全体的に「冗談が通じる国」という雰囲気を感じさせます。人民軍の若者たちが笑いをこらえているように見えるから不思議。
ハッスルなどの、昔ブームとなった踊りのドキュメント映像のようでもあります。
もう「人民総ファンク化」してしまえばよいのではないでしょうか。
やはり音楽のせいか、70年代~80年代のアメリカのテレビドラマのイントロをほうふつとさせるものがあります。ところどころ静止させて「Starring Kim Jong-il(出演:金正日)」などとテロップが入ると、さらにそれっぽくなったかもしれません。
・関連記事
なんだか見ていて切なくなる北朝鮮のゲームセンター - GIGAZINE
かなり独創的で危険な北朝鮮のテーマパーク - GIGAZINE
空腹感を遅らせるヌードルを北朝鮮が開発 - GIGAZINE
北朝鮮が独自の国産OS「Red Star」を開発、技術的には「10年遅れ」 - GIGAZINE
北朝鮮の国力が一目でわかる図、実は世界有数の軍事国家という位置付け - GIGAZINE
Google Earthで見る北朝鮮の対空防御網 - GIGAZINE
華やかだったり大迫力だったりする軍隊のパレード画像集 - GIGAZINE
・関連コンテンツ