本を咲き誇る花やのり巻きに、変幻自在に姿を変えるとんでもないアート
本をいろいろな形に折り曲げたり加工したりして、さまざまな形のオブジェにしているアート作品が紹介されています。
これらはすべてjacquline rush lee氏の手によるもので、たくさんの本をギュッと巻き込んでまるでのり巻きのような形にしたり、花のような形になるよう組み合わせていたりして、本というモノに対して抱いている見た目のイメージをいい方向に打ち砕いてくれます。
詳細は以下から。jacquline rush lee
まず最初に、鮮烈なピンク色の花のオブジェ。「From the Summer Reading Series 2009」というタイトルから、夏に読んだ文庫本を使った作品なのだと思われます。
花のイラストが上にはられているのでハッキリしませんが、このピンク色の表紙は角川文庫のものによく似ています。
嵐を呼ぶ雲を思わせる、動きのある作品。本のページを真っ黒に染め、背で閉じられた本をくるっと外側にひっくり返しています。
紙の1枚1枚が波打っていて、色合わせも相まって悪い魔女のような印象を受けました。
色違いなだけの作品なのですが、こちらはなぜか洗車機のぐるぐる高速回転するブラシを思い出すカラーリング。
本のページを細い筒にしてぎゅっと1つに固めた、ハチの巣のような作品。
2つ折にした紙の束を集めたもの。中央にはりつけられた表紙の部分が、なんだか昆虫の触角のようです。
上の作品よりも厚みのある紙の束同士を合わせて、有機的な形を作り出しています。普段見慣れている本のはずなのですが、こうやって加工して見せられると未知のモノのように見えてしまいます。
たくさんの本を固くのり巻き状に巻いています。この「Inside Out」は本の表紙の内側を表に出して巻いています。
同じ作り方のオブジェでも使う本の表紙やページの紙の色によって印象がかなり変わります。
ショッキングピンクの表紙を一番外側にあしらうだけでだいぶ印象が違います。
いよいよのり巻きにしか見えない見た目の「Slice Trio」
4片を開いた本で囲んだ中にさらにぎゅぎゅっと古びた本をつめこんだキューブ。
キューブをいくつも組み合わせたオブジェ。本というモノが持つ知的なイメージのせいか、神秘的な雰囲気を放っているように見えます。
百科事典をまるで化石のような形に加工しています。
巻いた本の束を水に投げ込んで、パルプが溶ける一瞬をとらえた作品。紙がとけていく様子が本の最期を思わせて切ない気持ちになります。
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