何千本ものまち針で作られた繊細なオブジェ「seer bonnets - a continuing offense」
「seer bonnets - a continuing offense」はAngela Ellsworth氏による作品で、おびただしい数のまち針を使って、かつて西洋の女性たちがかぶっていた帽子の形を作りあげているものです。
表面はまるで真珠が集まっているように見え、落ち着いた美しさがありますが、その逆側には針の部分が突き出し、非常に痛々しい雰囲気を放っています。
詳細は以下から。angela ellsworth: seer bonnets - a continuing offense
これが「seer bonnets - a continuing offense」。伝統的な女性用の帽子の形を、まち針だけで表現しています。
ヒラヒラとしたフリルの反対側に、鋭い針がブスブスとつきだしています。
帽子の内側はもっとすさまじいことになっています。拷問に使われそうですね……
全景はこんな感じ。あごの部分から垂れているリボンが長く伸びています。
もちろんリボンの先まで、裏側はとげとげしい感じになっています。
同じモノがたくさん置いてあるため、まるでご婦人が大勢集っているかのようです。
後頭部は、モデルになっている布製の帽子のシワの質感までリアルに再現されています。
見ればみるほど、表側の質感は落ち着いた輝きに満ちていて見とれてしまいそう。
表側の優しげな雰囲気とは正反対の物々しい裏側部分は、女性がかつては虐げられ、自由に生きることができなかったことを表現しているそうです。
この作品は8月1日まで開催されている第17回シドニー・ビエンナーレにて展示されているということです。
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