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不況にあえぐイタリアの小さな村をカダフィ大佐が救う


(by feder|co)

強硬な反欧米姿勢とエキセントリックな言動で知られるリビアの実質的国家元首カダフィ大佐ですが、イタリアのある小さな村では、村を救ったヒーローとして語り継がれることになるかもしれません。

カダフィ大佐は昨年イタリアのラクイラで開催されたG8サミットへ向かう途中に偶然通りかかったアントロドーコ村をいたく気に入り、就職難と高い失業率に苦しむ村に救いの手を差しのべたそうです。

詳細は以下から。Libya's Col Gaddafi saves Italian village - Telegraph

アントロドーコはイタリア中部のラツィオ州リエーティ県の山あいに位置する人口約2800人のコムーネ。2009年ラクイラ地震の数カ月後にG8サミットのためローマからラクイラへ向かったカダフィ大佐は、地震の被害を受けたトンネルの多い通常のルートを避け、トンネルを迂回(うかい)する山道を通るよう随行団に指示しました。その山道でたまたま休憩をとった場所がアントロドーコだったというわけです。

村人の温かい歓迎に心を打たれたカダフィ大佐は、記念撮影に応じ抱擁をかわし、「あなたたちのことを忘れません」と言ったそうです。その後カダフィ大統領は駐ローマ大使Hafed Gaddur氏を含む複数の使節団を村に送ったとのこと。


Maurizio Faina村長は使節団に村の高い失業率や、美しい周囲の山林にもかかわらず観光客に乏しい現状を訴えました。アントロドーコは、近くの山肌に松の木が「Dox」(ラテン語で「リーダー」の意)の文字を描くように植えられているムッソリーニ時代の奇妙な遺産がある以外、これといって名物がなく、観光地化されていないそうです。第二次世界大戦直前に植えられたこの「Dox」の文字は周囲数キロから見ることができる巨大なもののようです。

Maurizio Faina村長は「彼ら(使節)はわたしの話を熱心に聞き、すべて大佐に伝えると約束してくれました。大佐は村に魅了されているようです。この小さな村が発展する未来を、わたしは夢に見始めています」と語っています。

報道によるとカダフィ大佐は村の歴史的なパラッツォを高級ホテルに改築し、山のわき水をボトリングしミネラルウォーターとして販売する事業を開始することにより、村の経済を支援すると約束しているそうです。また、新しい複合スポーツ施設とサッカー・トレーニング・センターに出資することにも意欲を見せているとのこと。ちなみにカダフィ大佐の三男アル・サーディ・カダフィは元リビア代表サッカー選手で、隣接するウンブリア州ペルージャでプレイしたこともあります。

リビアとイタリアは旧植民地と旧宗主国の関係にあるのですが、近年では友好的な関係を築いていて、カダフィ大佐とイタリアのベルルスコーニ首相との関係も親密と言われています。

トリポリへ到着したベルルスコーニ首相(右)を歓迎するカダフィ大佐。


植民地支配の賠償としてイタリアはリビアに50億ドル(約4536億円)を支払うことに合意していて、両国は現在、海路リビアからイタリアへ渡る不法入国者の取り締まりに協力して取り組んでいるとのことです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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