45分間の死闘の末に体長2.5mの「ポー川の魔物」を釣り上げたイタリアの釣り人
北イタリアのポー川の釣り人が、体長8.2フィート(約2.5m)、重量250ポンド強(約114kg)の巨大ナマズを釣り上げたそうです。このナマズは「Wels catfish」というスポーツフィッシングで人気の種で、今回の記録はヨーロッパで釣り上げられた淡水魚の重量の新記録になると見られているほか、この種のナマズとしては世界記録となると見られています。
詳細は以下から。International Game Fish Association | Just in from Italy! Record Application for Potential All-Tackle Wels Catfish: 250.3 lb (113.5 kg).
イタリア北部、半島の付け根あたりを西から東へ横切るように流れるポー川は延長約650km、イタリア最長の川ですが、今回の大ナマズが釣り上げられたのはロンバルディア州マントヴァ県のオスティーリア付近です。
釣り仲間のAlberto Bartoli氏らとともに小魚の生き餌で川釣りを楽しんでいたRoberto Godi氏の釣りざおに、さおをヘアピンのようにたわませるほどの強力な引きがあったのは2010年2月5日のこと。45分間にわたり河岸を上下する死闘の末、巻き上げたリールの先には期待をはるかに上回る248cmの大物がかかっていました。
体長5m・重量300kgを超すこともあるといわれる大型のナマズ「Wels catfish」ですが、スポーツフィッシングで釣り上げられた記録としては今回の魚が最大のものとして認められると目されています。
満足そうな表情のRoberto Godi氏。ちなみにロッドはドイツ製のSportex Magnus、リールは日本製のシマノカーディフ A401を使用とのこと。
釣り上げたナマズは釣り仲間のAlberto Bartoli氏らとともに組み立てた特製の三脚につるし計量した後、生きたまま再び川に放されました。15kg以下の若いWels catfishは食用とされることもあるようですが、それ以上大きくなると身は脂っこく食べられたものではないとのことなので、計量後はリリースされる場合が多い模様。
ちなみにこれまでスポーツフィッシングで釣り上げられた世界最大のWels catfishの記録は、2009年9月にフランス人のChristophe Dubreuil氏によってスペインのエブロ川で釣り上げられた112kgもの。
Wels catfishはヨーロッパから中央アジアにかけての淡水と汽水域に広く生息し、魚やカエル、ザリガニなどを捕食する夜行性の淡水魚です。その大きさや要求されるテクニックから、「いつかはWelsの大物を……」とあこがれている釣り人も多いようです。
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