乗り物

恐怖の独裁者ヨシフ・スターリンが愛用した装甲リムジン「ZIS-115」の画像


政治家・官僚のみならず音楽家に俳優、新聞記者や少数民族と、その数合わせて200万人とも1200万人とも言われる旧ソ連人民を粛清、息子が拳銃自殺に失敗したときは「あいつは銃をまっすぐに撃つこともできんのか」と言い放ったまさに冷酷無比の独裁者、ヨシフ・スターリン。そんな彼が使用していたリムジンは徹底的に防弾が施され、常に暗殺の恐怖におびえていたと言われる彼の人物像が見えてくるようです

詳細は以下。
English Russia >> Favourite Stalin’s Car

この装甲リムジンZIS-115を開発したのは後の高級車メーカーZILの元となったZIS(スターリン工場の意)

ベースとなったZIS-110にセンターフォグランプや警告灯を追加、窓の形状なども変更となっています。同型の物は計32台作られました。


旧ソ連の党幹部向け、もっと言えばほぼスターリン専用という状態だったようです。


防弾ガラスの厚さは7.5cm。


装甲はパネルを貼り付ける方式ではなく、一体型の鋼鉄の箱を車体に内蔵するという異様に頑丈なもの。


全長6mの車体は重さ4.2トンに及びます。時速120kmで走行可能ですが、現代の視点からは燃費はリッターあたり3.6kmと最悪レベル。


これだけの重装甲ながらさらにスターリンは同じ車を2日以上使用することなく、ルートも毎回変更するなどそのおびえ方は偏執的とも言えるものだったようです。


当時の写真。


現存するZIS-115はほぼこの1台とのこと。スターリンの人となりを知るための貴重な史料となりそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
レトロ感あふれる胡錦濤・中国国家主席も使用する新型オフィシャルリムジンはこんな感じ - GIGAZINE

タフさ・ワイルドさを重視した、フリーダムなイメージのストレッチ・リムジン - GIGAZINE

敵を追いかけるには車体が長すぎるリムジン・バットモービル - GIGAZINE

トヨタ・プリウスを無理やりリムジンに改造している写真 - GIGAZINE

スーパーカーやSUVの改造リムジンの写真いろいろ - GIGAZINE

ソビエト連邦の「大祖国戦争」を壮麗な戦争美術で描く - GIGAZINE

ソ連が開発した変な航空機「エクラノプラン」が水上を疾走するムービー - GIGAZINE

旧ソ連版スペースシャトル「ブラン」、野ざらしの今と華やかな過去の画像 - GIGAZINE

スターリン時代のソビエトで行われた様々な写真の改ざん - GIGAZINE

ロシアの廃線探検 - GIGAZINE

ロシアの廃線探検2 - GIGAZINE

in 乗り物, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.