ソニー幹部、販売不振の「PSP Go」が重要な役割を果たしていることを明らかに
昨年11月に発売されたものの、従来モデルの20分の1程度の販売台数にとどまる(2010年5月24日~5月30日の週において)など、販売不振が続くソニーの「PSP Go」について、同社幹部が将来につながる大きな役割を果たしていることを明らかにしました。
従来のPSPシリーズに採用されていた記録メディア「UMD」を廃して、ゲームソフトをダウンロード販売のみに限定するという試みを行った「PSP Go」ですが、同社の携帯ゲーム機事業にとって、将来に繋がる重要な存在であったようです。
詳細は以下から。
Sony: We’ve learnt a lot from PSPgo | Games Industry | MCV
この記事によると、ソニー・コンピュータエンタテイメント ヨーロッパのCEO(最高経営責任者)のAndrew House氏が「PSP Go」は成功したのかという問いに対して、「PSP Goは製品のライフサイクル自体が成熟した時に消費者の動向を知るために投入したもので、我々は非常に多くのことを学んだ」と回答したそうです。
また、必ずしも製品の成功が販売の成功によってのみ判断されるべきものとは考えないとした上で、確かにPSP Goのような機器に対するニーズはあったものの、その反面、ダウンロードだけではなく、従来のようなパッケージメディアに対する需要があることを認めなければならないと述べています。
すでに今年の2月にソニーグループの携帯電話メーカーであるソニー・エリクソンCEOのBert Nordberg氏が、PSPと携帯電話を合体させた新たな携帯電話を開発中であることを認めており、今年度中に発売されるという話もありますが、PSP Goから得られた教訓がどれだけ生かされているのかが気になるところです。
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