アフリカン唐辛子で辛さ増強、「LEE 辛さ×30倍」と「日清とんがらし麺」試食レビュー

グリコのカレー「LEE」といえば辛いカレーとして有名で、その辛さは並の辛口を超え、5倍、10倍、20倍と表現されています。さらに上の30倍もあるのですが、こちらはレギュラー商品ではなく毎年期間限定で登場しています。

そのLEE 辛さ×30倍が今年も登場したわけですが、なんと今年は日清のとんがらし麺と競演。辛さを調節できる辛さ増強ソースに共通の材料としてアフリカン唐辛子を使用し、どちらが辛いか食べ比べてみろと言わんばかりの挑戦的な態度を見せています。

というわけで、その挑戦を受け、コンビニで双方の商品を購入してきて食べ比べることにしました。もともとどちらも辛いことで有名な商品だけあって、辛さに妥協はありませんでした。
LEEととんがらし麺、辛い食品の王者の競演。

グリコのカレーLEE×30倍(税込294円)。

「灼熱のアフリカン唐辛子襲来！」と、辛いものが苦手な人が逃げ出しそうな文言が踊っています。

1食268kcal。カレーと別添ソースがあまりにも辛いため、注意の一番上にその旨掲載されています。

普通のレトルトパックですが、その「LEE」の文字の大きさすら恐ろしく思えてきます。

辛さ増強ソース。「目に入らないよう開封してください」とのことですが、なんだか肌に触れるだけで荒れてしまいそうな雰囲気すらします。

さっそく、LEEをお湯で温めます。

こちらは日清のとんがらし麺 アフリカンホットチリチキン風味ビッグ(税別190円)。

LEEと同じくアフリカン唐辛子が襲来しています。

1食456kcal。原材料を見ると、油揚げめんの中に赤唐辛子が含まれているのがわかります。つまり、唐辛子をねりこんだ麺というわけですね？

なんてイヤなイラスト……。

アフリカの動物たちが赤く描かれています。

ふたをはがしてみました。この時点で辛そうです。また、開けた瞬間から、なんだか肌がピリピリする気がします。

お湯を注いで3分待ちます。

できました。鼻がむずむずします。

かきまぜると真っ赤なスープが見えてきました。

カレーも完成したので、ご飯にかけてみました。

スパイシーで非常にいい香りがします。匂いだけなら、辛いものが苦手な編集部員でも「おいしそう」と評していました。

ちょっと色が濃いのが不安。

というわけで、ラーメン＆カレーライス定食の完成です。

別添ソースはペースト状。しっかりと混ぜましょう。

トムヤムクンのような、コクと酸味のある辛さ。「辛っ！……でも、うまい」と、ズルズルとラーメンをすすってしまいます。意外と手を止めることなく、最後まで食べきることが可能。スープも、別添ソースを全部入れたわりには飲めないレベルではなく、非常にバランスのよい辛さになりました。辛いものが大丈夫という人ならきっとおいしく食べられるはず。ただし、スープの辛い熱気が上がってきてむせることがあるので、食べるときには注意。

お次はカレー。思わず手が震えてしまいましたが、これは手も震える辛さ。正直、とんがらし麺と同じぐらいかな？という予想は甘すぎで、口の中に入れた瞬間に粘膜がやられてしまうかと思いました。強盗が銀行に押し入ってすぐに銃を乱射するかのようです。しかし、その最初の乱射が止むとクリーミーにも感じるような旨味の波がやってきます。

もちろん、別添ソースを足しました。ちなみに、このソースを加えると30倍だった辛さが45倍になるそうです。しかし、30倍の時点で相当辛いので45倍になったからといってそれほど大きく変化したようには感じませんでした。すでに口の中がやられてしまっているのかも。ただただ辛いだけならばギブアップするのですが、カレーとしてのうまみがスプーンを運ばせてしまい、辛い辛いと叫びながらもモグモグ食べることになり、額からは滝のような汗が。

ごちそうさまでした。食べ終わっても口の中がひりひりしているほか、なんだか胸が熱いです。

なお、甘いもの好きの編集部員が一口食べましたが、一瞬で顔色が真っ赤になり「辛っ！…痛い！痛い!!苦い!!」と絶叫してアイスクリームを買いに走っていました。食べるときには油断しないように、そして辛いものが苦手という人には(特にLEEは)薦めないようにしましょう。