記録容量128GBを実現するBlu-rayの新規格「BDXL」が登場、ハイブリッド規格の「IH-BD」も
2008年にパイオニアが世界で初めてBlu-rayと互換性を持つ大容量光ディスクの開発に成功するなど、将来の大容量化に向けた研究が着々と進んでいる感があるBlu-rayですが、ついに記録容量128GBを実現する新規格として「BDXL」が登場しました。
また、記録面に特殊な構造を採用したハイブリッドな新規格として「IH-BD」が登場するとのこと。
詳細は以下から。
Blu-ray Disc Association Announces Additional Format Enhancements | Business Wire
このプレスリリースによると、Blu-ray Discフォーマットの規格策定・普及を目的に設立された企業団体「BDA(Blu-ray Disc Association)」が新たな規格として「BDXL(High Capacity Recordable and Rewritable discs)」を数ヶ月以内に策定するそうです。
BDXLは記録層を従来の1~2層から3~4層に増やすことで、記録容量100GBまたは128GBのライトワンス(書き込みが一度しかできない方式)または100GBのリライタブル(書き換え可能な方式)に対応した規格で、大容量のストレージに対して高い需要がある放送や医学をはじめとした企業ユーザーをターゲットにしており、Blu-rayレコーダーが広く普及している地域では一般ユーザー向けにも提供されるとのこと。
また、1つのディスクにリライタブルな記録層とデータの読み込み専用となるBD-ROM層を組み込んだ「IH-BD(Intra-Hybrid Blu-ray Disc)」規格も新たに策定されるとしており、こちらは映像ソフトウェアなど、あらかじめ内容が書き込まれたディスクにユーザーがデータを書き込める領域を設けたものとなっています。
なお、「BDXL」や「IH-BD」を利用するには、新規格に対応したレコーダーなどのハードウェアが必要となりますが、いずれの新規格も既存の技術を拡張したものであるため、従来の規格に対応する後方互換性を備えており、新規格に対応した機器で従来のBlu-rayディスクを再生することは可能であるとされています。
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