「この商品はお客様の長寿をお約束する食品ではございません」とわざわざ注意書きされている日清「百福長寿麺」試食レビュー
料理するヒマもないほど忙しいときの食事として、あるいは一人暮らしの命綱として、いざというときの非常食として、ありとあらゆるところで活躍しているインスタントラーメン。なんと世界中で年間1000億食が消費されているそうです。これを生み出したのが日清食品の創業者である安藤百福さん。1910年3月5日生まれということで、今年で生誕100周年を迎えます。
この、安藤百福の生誕100年を記念して、日清がチキンラーメンを発売当時の一袋「35円」で販売するほか、96歳まで生きた安藤百福の長寿にあやかった「百福長寿麺」を売り出していたので、買ってきて食べてみました。これで長生きできるのでしょうか。
詳細は以下から。
「百福長寿麺」2種類と、発売当時の値段で売られていたチキンラーメン(1袋35円)とカップヌードル(1個100円)。
左が「百福長寿麺 鶏だし塩ラーメン」、右が「百福長寿麺 鴨だしそば」。それぞれ170円(税別)です。
「この商品はお客様の長寿をお約束する食品ではございません」との注意書きがありました。確かに、この名前だとそういう期待を抱く人がいてもおかしくはありません。
原材料を見ると普通のカップラーメンという感じがする、鶏だし塩ラーメン。
同じく、普通のそばという感じがする、鴨だしそば。
中身の液体スープやらかやくやらを取り出します。
そしてかやくを麺の上にあけます。「福」印のカマボコがポイント。
こちらはそば。
お湯を注いで、ラーメンは4分、そばは3分で完成です。
ラーメンはめんをほぐしてから液体スープを入れるようにしないと固まってしまうとのこと。特徴としては麺が長くて100cmもあるとのことでしたが、確かにこれだけ長いとさすがに食べづらいと感じました。表面がつるつるしており、あまり中華麺っぽくなくなんとなくにゅうめんっぽい。スープはあっさりしつつも、脂分が含まれていて鶏の味が出ており、飽きが来ない味でした。具は玉子の存在感がなく見た目だけ。鶏のささみのような部位はおいしかったので、もう少しボリュームを増やして欲しかったところ。
そばの麺をのばしてみました。箸と比較すると、確かに長い。
そばは、インスタント麺によくある醤油スープとは違ってだしの味がしっかり感じられるスープ。具の肉とネギの多さも絶妙で、スープとの相性が抜群でした。安藤百福生誕100年の限定商品ではなく、ぜひシリーズ化してほしい品です。
こちらはお馴染みのカップヌードル。生誕100年仕様で、価格は発売当時の100円となっていますが、他はいつもと同じ。
具材の多さもいつも通り。
カップヌードルは1971年に開発された商品で、1972年の「あさま山荘事件」で機動隊員が湯気の上がるカップヌードルを食べる様子がテレビ中継され、大きな宣伝効果を発揮しました。
そして、インスタントラーメン史の金字塔、チキンラーメン。
発売当時の価格である1袋35円で販売されていました。
安藤百福の紹介。
たまごを乗せて作るおいしい食べ方は一体誰が発明したのでしょうか。
左が安藤百福生誕百年仕様、右が通常のもの。
もちろん、材料などは同じです。
ということで、たまごをのせて作ってみました。
ふわふわの白身がたまりません。人によっては黄身まで固い方が好みだったり、あるいはたまごはスープに浸からない方がいいという人もいるかも。チキンラーメン自体にはかやくなどは添付されていませんが、シンプルイズベストなのかもしれません。
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