「これまでに人を傷つけたことがないのが我々の誇りだ」とシーシェパードが声明を発表
環境保護団体・シーシェパードが「我々は火器の使用を許さない」と題した声明を発表しました。これは、シーシェパードが日本の捕鯨船に銃撃を行ったというのは誤りであるということで出されたものらしいのですが、その内容は「これまでに火器を使用したことはない」「全歴史の中でいかなる人も傷つけたことがないというのが我々の誇りだ」というものになっており、まるで先月の第2昭南丸へ攻撃しようとしていたことなどを無視した内容になっています。
詳細は以下から。
Sea Shepherd Does Not Condone the Use of Firearms - Sea Shepherd
声明のタイトルは「シーシェパードは火器の使用を許さない」というもの。
声明によると、シーシェパード創設者のポール・ワトソン氏は「シーシェパードでは火器を使用したことはなく、違法な捕鯨船に対しても使用する意図はない」と語っており、「これまでの組織の歴史で誰も傷つけていないということを誇りにしている。我々は攻撃的で、邪魔で、密漁者のモリや網やはえ縄に損害を与えたかもしれない。しかし、我々は人間を負傷させないし、負傷させていないし、これからも負傷させない」と続けました。
シーシェパードの支持者であるアディ・ギル氏は、東アフリカでゾウの密猟者が撃ち殺されているように、クジラの密漁者達も撃たれて当然だと考えるべきだろうと語っているそうですが、ギル氏がシーシェパードの代表でもスポークスマンでもない以上、これはギル氏の私見にすぎないとしています。
そして、シーシェパードは海洋生物類を密漁する活動に対して動く組織であり、非暴力と国際的な法の境界で動いているとし、これまでの33年間の歴史の中で任意の人を傷つけたことはないほか、シーシェパードの活動家から重罪の有罪判決を受けた人は出ていないと締めくくっています。
2月21日にも捕鯨調査船「日新丸」乗組員にレーザー照射を行うなどの妨害活動を行っているシーシェパード。火器は使用していないと語っているものの、酪酸入りの瓶を投げ込むなどして捕鯨船団の乗組員にケガを負わせているのは事実。いったいシーシェパードの語る「any person」とは誰のことを指しているのでしょうか……。
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