地デジをそのまま視聴できる携帯電話の登場に向けた準備が開始
2006年4月のサービス開始以来、ハイエンドモデルの携帯電話を中心に普及が始まり、今ではエントリーモデルでさえも対応していることが増えてきたワンセグ放送ですが、ワンセグ放送は解像度が低いため、高解像度液晶を搭載した携帯電話などでは映像が粗く映ってしまうという欠点がありました。
しかしそのような問題を解決する、地デジをそのまま受信できる携帯電話の登場に向けた準備が開始されたそうです。
詳細は以下から。
asahi.com(朝日新聞社):「フルセグ携帯」発売に備えコピー対策 民放連とNHK - ビジネス・経済
朝日新聞社の報道によると、ワンセグだけでなく、高画質な地上デジタル放送をそのまま視聴できる「フルセグ」携帯電話の発売に備えて、民間のテレビ局やラジオ局などで構成される業界団体の民放連(日本民間放送連盟)はNHK(日本放送協会)とともに、コピー制御のソフトウェアを導入する検討を開始したそうです。
なお、地上デジタル放送は現在、テレビやチューナーに差し込む専用の「B-CASカード」を利用することで、受信やコピー回数を制限していますが、携帯電話ではソフトウェアだけで制御を済ませてコストを下げるつもりであるとされており、民放連およびNHKは政府やメーカーとも協議するとのこと。
ちなみに以下のリンクによると、日本の地上デジタル放送は1つのチャンネルが13の「セグメント」に分割されており、これをいくつか束ねて映像やデータ、音声などを送信したものとなっています。
そして「フルセグ」と呼ばれる通常のハイビジョン放送(解像度は1440×1080)が12のセグメントを用いているのに対して、モバイル機器などに向けて運用されているワンセグ放送は1つのセグメントを利用したものとなっており、解像度は320×240または320×180となっています。
ワンセグ - Wikipedia
ワンセグとは 【1seg】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
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