ショッカーの秘密基地にもなった元要塞の無人島「猿島」に行ってきた
横須賀にある猿島は、仮面ライダーを生み出した組織であり敵でもあるショッカーのアジトとして劇中に何度か登場した舞台にもなっている東京湾の無人島。かつては砲台が置かれて要塞にもなっていたことがあるのですが、現在はフェリーで気軽に行ける観光スポットとなっています。
というわけで、悪の組織のアジトになるほどの島が一体どんな所か見に行ってきました。
詳細は以下から。
島に渡る手段はフェリー。
フェリー内部はこんな感じ。据え付けのイスと移動可能なイスが置かれています。
操縦席。
数分の移動で窓の外に猿島が見えてきます。
猿島に到着。
海軍港碑。
レンタルショップもあります。
「食材以外なら....なんでもお任せください」と書かれた看板が置かれていました。
船から降りると見えてくる建物。猿島の歴史などが書かれた休憩場所となっています。
建物の前には机とイスが設置。
トイレや売店などもここにあります。
フェリーの発着場には砂浜がありますが、魚介類の採取は禁止。
散策用の杖が無料で貸し出されていました。
島の全景。広さは約5.1ha(横浜スタジアムの約4倍)。
入れないところも多く、1時間ほどで1周できます。
明治28年に完成した蒸気機関による発電所。
休憩場所があるところからさらに進んでいくと、だんだん要塞っぽい雰囲気が出てきます。
猿島を歩いてみるとこんな感じ。
YouTube - 東京湾の無人島、猿島の様子
猿島要塞の施設はすべて岸壁を掘込んで造られているので島の外からは見えない構造なのだそうです。
基本的に出入り口は封印されていて穴の中には入れません。
階段も危険な感じ。
明治時代の弾薬庫。
弾薬庫では井戸のような縦穴で真上にある砲台へと弾薬を運搬。
迷路のようにちょっと入り組んでいる所。
壁を傷つけるような落書きも多数ありました。
石壁やレンガの建物が多数見られる猿島。
YouTube - 東京湾の無人島、猿島の様子その2
フランス積れんが構造物。
日本では全国で22件のみ確認されているという明治20年以前のれんが建築物のひとつで、正式にはフランドル積というようです。
トンネルの内部は昼でも暗く、雰囲気出ています。
トンネルの中の砲台地下施設。
地下室の個々の用途はまだ不明。
2階と西側斜面へ上るための階段。
トンネルは複数あります。
実際にトンネルに入ってみるとこんな感じ。
YouTube - 東京湾の無人島、猿島にあるトンネルの内部
順路になっている道や階段はほぼ舗装されています。
RPGならイベントがありそうな場所。
台場跡。
付近には幕末に建設された卯の崎台場があったそうです。
不発弾などが見つかったら事務所に連絡するように書かれています。
台場跡の階段から下りると、海を望める岩場に行けます。
砲台跡。
鉄筋コンクリート製の砲座。
1番端の砲台跡から階段を降りると、日蓮にゆかりのあるという日蓮洞があります。
ロープで入れないようになっていましたが、中には地蔵が置かれていました。
地蔵が置いてあるところ以外にもいくつか窪みがあります。
ゲルショッカー結成式が行われた展望台。
残念ながら、ロープが張られて上がれないようになっていました。
猿島行きのフェリーの運行は3月1日から11月30日までは毎日運航、12月1日から2月末日は土日祝日のみ運航となっています。島内での宿泊はできず、帰りのフェリーは夕方発が最終になるので、観光はフェリーに合わせて行う必要があります。
整備と舗装がきっちりしているため、何もない無人島へ探検しにいく気分で行くとちょっとガッカリしますが、貴重な施設がいろいろとあるため観光に行くには面白いところとなっています。人が多いときはレジャーランドのような雰囲気になるので、ゆっくりと猿島を堪能したいという人は、できるだけ人が少なさそうな日を選んできた方が島の雰囲気を楽しめそうです。
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