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肥満が引き起こす深刻な問題を表した一枚の画像が議論の的に

(Photo by colros)

肥満は様々な疾病のもととなり健康・福祉に対する予算を圧迫するため、日本でも2008年4月から特定健診制度が導入されるなど、いわゆる「メタボリックシンドローム」に国レベルでの対策が行われています。

そんな中、あるサービス業で「肥満の顧客に対する対応が困難である」とし接客中の写真を上司に送りつけた従業員の行動が、ネット上で議論を呼んでいます。

詳細は以下。
Passenger creates big debate at American - I mean big! - Unusual Attitude

Obese air passenger in economy seat has picture taken - Telegraph

これは、民間航空会社に関する話題を扱うサイト「Flightglobal」のブログに投稿された画像。投稿者はアメリカン航空のフライトアテンダントを名乗っており、機体とシートの形状が一致することから加工された画像の可能性は低いとのこと。

ほとんど完全に通路がふさがれています。


航空会社では、安全ベルトを延長するためのエクステンションを用意し胴囲の大きな乗客に備えていますが、この画像を投稿したアメリカン航空の社員は「緊急時の対応に困難が生じる」と、このような乗客の搭乗を許可した他のスタッフに対し不満を表明。同じ写真を上司に提出したそうです。

この記事のコメント欄をはじめとして各所で「緊急避難の際にスムーズに移動できるのか」「むしろ最近のシートは狭すぎだ」など航空会社の対応に関する議論が起こっています。

アメリカン航空は、イギリスの新聞デイリー・テレグラフの取材に対し「画像が本物かどうかは分からないが、内部調査を行い安全基準が遵守されているかどうか確認する。私達は乗客の安全と満足を一番に考えており、このような乗客に対しては座席を二人分予約してもらうようにお願いしているが、搭乗したフライトが満席でなければ無料の変更も受け付けている」としています。ちなみに、ユニークな接客で知られるサウスウェスト航空は、過度の肥満の乗客に対して二人分の座席の予約を義務づけ、もしそのフライトが満席でなければ一人分を返金しているとのこと。

靴の中まで調べるような厳重な持ち物チェックにはじまり、多数の安全が関わる乗り物である航空機では、乗客の権利が一部制限されてもやむなしという部分があるのは事実。顧客一人一人の満足と安全性をどう両立するかというのは永遠の課題といえそうです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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