3頭のシロクマとともに氷に乗って漂流した少年が2日後に救出される
(by Marlis1)
おじと共に狩りに出ていた少年が、誤ってホッキョクグマ3頭とともに割れた氷の上に取り残されてしまうという事件がありました。おじは翌朝救出されたものの、少年はクマと同じ氷の上で2日間を過ごしようやく救出されたそうです。少年は低体温症になっていましたが、ケガなどはなかったとのこと。
詳細は以下から。
sTeenage boy trapped on floating piece of ice with polar bears - Telegraph
事件が起こったのはカナダの中北部にあるヌナブト準州。「67歳の男性と17歳の少年が狩りに出かけて、そのまま行方が分からなくなったという知らせが土曜日にあったんだ」と保護担当のエド・ゼベダイ氏。
二人が乗っていたスノーモービルはコーラルハーバーの町から11マイル(約18km)離れた、ハドソン湾北側のサウザンプトン島の小さな集落近くで壊れてしまい、二人は助けを求めるため集落に向かったのですが、その途中で離ればなれになってしまったそうです。おじは翌朝スノーモービルで探しに来た捜索隊によって救助されましたが、大きな氷が大量に割れるなどしたため、少年は漂流状態に陥ってしまったのか見つからなかったようです。この漂流の間、少年は同じ氷の上に3頭のシロクマ(親と2頭の大きな子)と一緒だったそうです。ゼベダイ氏は「彼は自分の身を守るため、クマ(親グマ)を撃たざるを得なかったんだ。でもその後、クマたちは彼に近寄ろうとはしなかったから、彼はもうクマを撃たずに済んだ」と語りました。
日曜日の午後、小型機がクマと共に漂流する少年を発見しました。しかし、このときは助け上げることができず、小型機のクルーはチョコレートバーとキャンディーの入った容器を少年めがけて落としまして飛び去りました。
流氷上に立ち尽くす少年。確かに、この状況ではどうしようもありません。
月曜日になって軍用機が少年を無事救出、少年が助け上げられたのは最初にスノーモービルが故障したところから20マイル(約32km)も離れた場所だったそうです。少年は低体温症になっていましたが特にケガなどはなく、すぐにマニトバ州チャーチルの病院へ搬送されました。
氷に乗って2日間漂流したというだけでも十分に事件ですが、氷の上にはシロクマもいたということで、無事で何よりです。
・関連記事
腹ぺこのシロクマに追いかけられる一部始終 - GIGAZINE
300kmの旅路の果てにアイスランドにやってきたホッキョクグマ、警官に射殺され生涯を終える - GIGAZINE
カナダの太平洋沿岸部に生息する伝説の白いクロクマ - GIGAZINE
・関連コンテンツ