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空気抵抗を下げると車の燃費はどれくらい変化するのか?


空気抵抗を下げると、走るのに無駄なエネルギーを使うことがなくなり燃費を下げることができる……ということが、車に限らず飛行機やバイクなどを設計するときは常識となっています。そのためにデザイナーは知恵を振り絞って、空気抵抗の少なそうな流線型のボディをデザインするわけですが、いったい空気抵抗を下げることでどれくらい燃費は変化するのでしょうか?実際に検証したムービーを見てみましょう。

詳細は以下。
空気抵抗がどれくらい燃費に影響を与えるのか。表面にゴルフボールのような凹面(ディンプル)のある車を作って検証しています。

VIDEO: Mythbusters test golf ball-like dimpling effect on fuel economy (*Spoiler Alert!*) - Autoblog


まず普通のボールとディンプルのあるボールの違い。左側のような普通のボールでは、ボールのすぐ後ろに低圧部分が発生しボールを後ろに引っ張る力が働きます。それに対して右側のディンプル有りのボールでは低圧部分が発生しにくく抵抗が少なくなっています。


車の模型を水槽に入れて。調べたところではこんな感じ。左側の滑らかな表面の車の後ろでは渦が発生しているのに対し、右側のディンプル有りの車ではずっと後ろまでスムーズに空気が流れています。


普通の乗用車に粘土板を貼り込んで実験の準備。


内蔵のガソリンタンクとは別に計測用のガソリンタンクをトランクに積み込みます。


まずは粘土板を貼り込んだだけの車で実験開始。テストコースのスタートラインを横切った瞬間、計測用ガソリンタンクに切替えることでより精密な測定を行っています。


次に粘土板にディンプルを空けていきます。


見事に穴だらけ。ちなみに削った粘土はすべて集めて後部座席に搭載して重量が変わらないようにしています。


そして再度実験開始。


上記のように、ディンプルの有無以外は完全に同一条件の乗用車で計測したところディンプル無しの車の燃費がリットルあたり約11kmだったのに対し、ディンプルを付けて空気抵抗を減らした車の場合はリットルあたり約12.3kmと約1割向上したとのこと。ディンプルの位置や大きさなどを最適化すればもっと向上しそうな気がします。

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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