アメリカで最も危険な職業トップ10 2008年データ版
ビルの清掃作業をしているとゴンドラが強風で激しく揺られたり、マイクロライトプレーンを操縦していたらブーケをエンジンに放り込まれて撃墜されたり、仕事とはいつも危険と隣り合わせなもの。
昨年、アメリカで最も危険な職業トップ10を紹介しましたが、2008年のデータを使った最新版が登場したのでご紹介します。
詳細は以下から。
America's Deadliest Jobs - Forbes.com
これはアメリカのいろいろな仕事を、10万人の正規労働者に対して死亡者の発生率が高い順番に並べたもの。上位に来るほど危険な仕事というわけですね……。データは2008年のものです。
第1位:漁師、および漁業従事者
死亡率:128.9
死亡事故数:50件
最も死亡者が多かったのは漁業。仕事としては「魚を獲る」というシンプルなものですが、嵐や突然の大波などの悪天候に遭遇しての船からの転落、船に積まれた魚を加工するための機械での事故など、ありとあらゆるところに危険が潜んでいるようです。死亡率は128.9で、これは10万人の正規労働者に対して128.9人が亡くなっているということ。死亡事故数は50件でした。前回(2007年データ)では死亡率111.8、死亡数38だったので、2008年は事故が増加して死亡率が上昇したようです。
第2位:木こり
死亡率:115.7
死亡事故数:82件
高所作業、チェーンソーなど危険な道具の使用など、確かに危険がいっぱいの木こり。事故数は6件増加と微増なのに、死亡率が30ポイント近く上昇しています。
第3位:パイロット、航空機関士
死亡率:72.4
死亡事故数:90件
飛行機やヘリコプターの操縦をするパイロット。テスト飛行のパイロットは危険に見舞われることが多いほか、いつでも墜落の危険性は潜んでいます。2007年に比べて事故数・死亡率ともに増加。
第4位:製鉄・製鋼所
死亡率:46.4
死亡事故数:36件
2007年は「建設」が入っていたのですが、今回は「鉄や鋼の精製」を行う製鉄所・製鋼所がランクイン。高所作業があるほか、さまざまな重機の使用、溶接作業などで事故が起こるようです。
第5位:農家、牧場労働
死亡率:39.5
死亡事故数:317件
のんびりしたイメージですが、大型機械を使用することで事故も多い農家。従事者が多いためか事故数もかなり多くなっています。
第6位:ゴミ収集業者、リサイクル業者
死亡率:36.8
死亡事故数:31件
2007年は死亡率22.8で第9位でしたが、第6位に上昇。大型機械の運用、危険物の取り扱いなど危険が多く、事故数が倍増し、死亡率も上昇したようです。
第7位:屋根職人
死亡率:34.4
死亡事故数:69件
屋根のメンテナンスや修理など、どうしても高所での作業が中心になる屋根職人。夏の暑さも大敵です。
第8位:電気工事業
死亡率:29.8
死亡事故数:35件
電柱や電線の設置・修理を行う電気工事業には、電柱などの高所作業や感電といった危険があります。事故数・死亡率ともに微増。
第9位:職業ドライバー
死亡率:22.8
死亡事故数:815件
長距離トラックを運転したり、移動先で商品を売る移動販売も含まれています。ここで始めて死亡事故数が減少、死亡率も低下しています。ドライバー業界で何か安全対策が取られたか、それとも不況で仕事自体が減ってしまったのか……。
第10位:タクシードライバー、ハイヤー運転手
死亡率:19.3
死亡事故数:69件
前回は圏外だったタクシードライバーやハイヤーの運転手がランクイン。どうしても車に乗っている時間が長いため、交通事故が多いようです。
なお、代わりにランクから消えたのは「警察」。それだけ治安がよくなったというのであれば歓迎すべきことですね。
・関連記事
自分の体を看板から吊り下げて仕事検索サイトの宣伝を行った男 - GIGAZINE
数十万円台の赤字も、現役漫画家の原稿料や過酷すぎるアシスタントの待遇が明らかに - GIGAZINE
「1800年前から、社会人は見た目が9割。」という名文句付きパネルや「人形劇 三国志」趙雲など三国志資料いろいろ - GIGAZINE
宅配業者が荷物を全部投げ降ろす、もはや理解の域を超えた戦慄のムービー - GIGAZINE
無茶苦茶な方法で運転しているトラックの運転手 - GIGAZINE
ドライバーに雨天時での運転の危険さを訴える恐怖感あふれる看板 - GIGAZINE
・関連コンテンツ