取材

京都・祇園祭2009で32基の山鉾を全部撮影してみた・中編「油天神山~山伏山」


前編では祇園祭のハイライト・山鉾巡行のうち長刀鉾から蟷螂山までの様子をお伝えしましたが、中編では全32基の山鉾のうち油天神山から山伏山までをお伝えします。

写真は以下から。油天神山(あぶらてんじんやま)


鳥居が載っています。


占出山(うらでやま)


朝は雨が降っていたため、ビニールがかけられています。


この人形は神功皇后とのこと。


行列には子どももいました。


京都では山鉾巡行が終わったら夏休み、という感じなのでしょうか。


簡単に方向転換できました。



次にやって来たのは菊水鉾(きくすいぼこ)。



水をまき、青竹を敷き、辻回し(方向転換)の準備をしています。


近づいてきました。かなり大物です。


交差点はこんな感じで観客やカメラマンでいっぱいでした。


こんなところで撮影している人も。特等席かもしれません。



この二人は辻回しの音頭をとる重要な役割のようです。



車輪の下に竹を入れ、水で滑りをよくし、方向転換します。


キリンのようなものが描かれています。


微調整を重ねつつも最後は力業で回すという感じ。


次にやってきたのは太子山(たいしやま)。


その名の通り聖徳太子をまつっているそうです。


この山は若い引き手が多い気がします。


難なく左折していきました。


綾傘鉾(あやがさぼこ)


傘を持った人々。


子ども一人に傘一本となっているようです。


この大きな傘が鉾本体。


覆面の人が前へ出てきて、なにやらパフォーマンスが始まりました。


これは「棒ふりばやし」といい、赤熊をかぶり棒を持った人物が鉦(しょう)・太鼓・笛に合わせて踊ります。


バックには子どもの姿も。女の子は一人もいないようです。


決めポーズ。バトン・トワリングをゆっくりにしたような踊りです。


踊り終わると傘を率いてさっそうと河原町通り方面へ進んでいきます。


この鉾は軽いのか、持ち上げて方向転換しているように見えました。



伯牙山(はくがやま)


中国・晋時代の琴の名手・伯牙に由来しているそうです。


ビニールがかかっているためわかりにくいですが、この伯牙の人形は斧を持っています。友人の訃報を聞き、悲しみに打ち震えながら琴を打ち破らんとしている様をあらわしているそうです。


前掛け。


横はこんな感じ。


鶏鉾(にわとりぼこ)がやってきました。


この稚児は本物の子どもではなく、人形です。


はっぴには「鶏」の文字。


扇子を持った二人の踊りに合わせ、辻回し。


車輪の下に竹を追加し、調整しながら回します。





木賊山(とくさやま)


我が子を人にさらわれて一人信濃国伏屋の里で木賊を刈る翁(おきな)をあらわすそうです。


方向転換はスムーズ。


保昌山(ほうしょうやま)



平井 保昌和泉式部のために紅梅を手折る様子をあらわしているそうです。


20基目、山伏山(やまぶしやま)がやってきました。


乗っているのは山伏の人形。


昔、八坂の塔が傾いたとき、法力によってなおしたという伝説の僧をあらわしているそうです。


こうやって見ると神輿(みこし)のように担いでいるように見えますが、山も鉾も車輪が付いた山車です。


引き続き後編では、放下鉾からトリの南観音山までをお伝えします。

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in 取材, Posted by darkhorse_log

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