イー・モバイルが通信速度を一気に3倍に引き上げ、次世代PHS「XGP」やWiMAXに猛追
データ通信サービスをメインに事業を展開している携帯電話会社のイー・モバイルが通信速度を一気に現在の3倍に引き上げることが明らかになりました。
いよいよUQ WiMAXが提供する「WiMAX」や、ウィルコムの次世代PHS「XGP」といった次世代高速通信サービスが本格的に開始されますが、イー・モバイルは通信速度を一気に引き上げることで対抗するようです。
※12:27に追記しました
詳細は以下から。
携帯回線データ通信の受信速度3倍に イー・モバイル モバイル-最新ニュース:IT-PLUS
日本経済新聞社の報道によると、イー・モバイルは8月上旬から通信サービスの速度を現在の約3倍に引き上げるそうです。
これは現行の第三世代携帯電話(3G)に無線の変調方式などを改良するといった応用を加えた「HSPA+」という通信規格を国内で初めて導入することにより実現するもので、データ受信速度が現行の最大7.2Mbpsから最大21Mbpsに引き上げられるとのこと。
なお、「HSPA+」は携帯電話各社が移行を予定している下り最大100Mbpsの次世代高速通信規格「LTE(Long Term Evolution)」が導入されるまでの「つなぎ」の規格という位置付けですが、以下のリンクによると、2010年にLTEを導入するNTTドコモに対して、ソフトバンクモバイルは端末のコストが高くなることを理由に2010年に「HSPA+」を導入する意向であるとしています。
【WIRELESS JAPAN08】「ソフトバンクの3.9GはHSPA+,LTEはコスト高」,松本徹三副社長:ITpro
・12:27追記
先ほどイー・モバイルから正式発表が行われました。新サービスの提供にあたって新料金プランが導入され、二段階定額制の「スーパーライトデータプラン21」と、完全定額制の「データプラン21」を新設されており、エリアや端末は後ほど発表されるとのこと。
3.5世代最速、HSPA+を国内で初めて導入受信最大21Mbpsデータ通信サービスを8月上旬より提供開始~ 最安プランで月額580円から利用可能に ~|イー・モバイル株式会社|企業情報
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