ソフトバンクモバイルが2009年夏モデルを発表、1000万画素カメラ搭載の「AQUOS SHOT」や「ソーラーケータイ」も
ソフトバンクモバイルが本日、2009年夏モデルの携帯電話19機種を発表しました。
「AQUOSケータイ」に1000万画素カメラが付いた「AQUOS SHOT」や有機ELの約500分の1の消費電力を実現した「メモリ液晶」を搭載したモデル、太陽光充電パネルを搭載したモデル、無線LAN搭載モデル、フォトフレーム、アルマーニモデルなどがラインナップされています。
※12:10に質疑応答を追加しました
詳細は以下の通り。
AQUOS SHOT 933SH
1000万画素カメラ搭載
従来よりも圧倒的に高画質です
タッチパネルを利用してフォーカスを合わせることや、追尾することも可能
主な特徴はこんな感じ
mirumo 934SH
有機ELサブ画面の約500分の1にあたる低消費電力を実現した3インチの「メモリ液晶」を搭載
さまざまなコンテンツを表示可能
防水機能と800万画素の高感度CCDカメラを搭載
SOLAR HYBRID 936SH
太陽光充電に対応しています
10分間の充電で待ち受け時間が2時間、通話時間が1分程度延長されます。防水機能と800万画素カメラも搭載
今回登場するラインナップ一覧
続いて先日発表されたディズニーモバイルの「DM004SH」
Samsungの830SC EMPORIO ARMANIモデル。
写真を撮ってメールを送ると写真を自動再生してくれる「PhotoVision(HW001)」
フォトビジョンデビューキャンペーンとして、ライトプランが月額490円に
新サービス「かんたんミュージック」。懐かしい曲から最新の曲まで、メールから簡単に視聴と購入が行えるという仕組み。
ヒットランキングが毎週されます。6月から受付開始。
本日から8ジャンル、37コースから自分の好きなコースを選択して視聴できる「選べるかんたん動画」が本格スタート。
野球やサッカー、大相撲、芸能ニュースなどもあります。
質疑応答は以下の通り。
フリーランス 井上:
今回コンテンツパックを充実させてきたということで、端末による通信料が増えると思うが、HSDPA端末を多く用意していただいているが、ユーザとしてソフトバンクあるいは他社を使っている身としては、地方に行くと通信速度が遅くなっている気がする。HSDPAの整備状況についてお話いただけることがあれば。
孫正義(以下、孫):
HSDPAはユーザ数の多い9割ぐらいの地域はカバーできているので、かなり速い速度でダウンロードできる。まだHSDPAが入っていないような地方ではユーザ数が少ないので、早くダウンロードできる。ユーザの多い都心ほどよくHSDPAを充実させている。
TBS 中道:
新商品発表ということで、端末台数拡大を目指していると思うが、すでにケータイ市場は飽和状況で台数も限界だと思うが、海外市場に進出しないといけないのかなと思うが、御社で検討している段階でもいいので、どう行った国への進出を考えているのか?
孫
ハードを作り基地局を作って携帯事業を国外展開することは考えていない。せっかく作った新しい技術などを全世界へ、ジョイントベンチャーで中国最大のチャイナモバイル、ヨーロッパ最大のボーダフォン、アメリカ最大のベライゾンとソフトバンクとの4社ジョイントベンチャーを設立して、携帯のモバイルインターネットサービスを全世界に進めていきたいと考えている
ケータイWatch 津田:
デジタルフォトフレームについて、割賦払いというケータイと同じになるのか。同一名義の契約数に変更はあるのか
孫:
2番目の質問がちょっとわからない
津田:
同一の名義で契約できる数について、変更はあるのか?
孫:
(デジタルフォトフレームは)新しい電話番号のついた新しい端末ということで、割賦販売なので790円、頭金なし。月々の通信サービスは無制限で、490円で何枚写真を送ってもいいというお得なサービスになっている。何万円も出してフォトフレームを買うより我々のほうが安くて、しかも490円で月々何枚でも送れる。ケータイとは違うので一人何台でも買える。私なら10台ぐらい欲しい。
いろんな家で複数の写真立てがあるが、複数のデジタルフォトフレームという時代が来るのではないか。フォトビジョンについては1ユーザあたり5回線までということです。家族3人で合計15回線ということは可能。
モバイルデータバンク:
プレスキットに入っているハイスペック動画機能の導入ということで、10MBコンテンツのDLサービスが始まるようだが、これについて、今はプロ作成による特定コンテンツばかりのようだが、今後ニコニコ動画やyoutubeとかのようなサービスに対応する予定はあるのか。写真がキレイになった、メールで送れるようになったというのが1MBへ拡張されたが、今後10MBへ増やす予定はあるのか
孫:
とりあえず今回1MBまで拡張させていただくということで、今後動画などもやれるようにしていく。
ネットワークの混み具合などを見ながら、端末別や時期別に徐々に高スペックにしていく。基本方向としては、新しく2.5GHzの周波数も入ってくるので、通信速度もどんどん充実させていく方向で考えている
NHK飯田:
スマートフォンについて、他社からGoogleフォンが出るが、これはiPhoneの客を奪うものなのか、それともスマートフォン市場を広げるものなのか。これに対してどのように受け止めるのか、対応していくのか。
孫:
これからスマートフォンは続々と増えてくると思う。Googleフォンもその市場を拡大するものだと思う。Googleフォンはすでに全米で発売されているが、iPhoneがNO.1で売上を伸ばしている。日本ではソフトバンクで7月から発売してだいたい1年になるが、全機種の中で先月も先々月も今月も一番売れているのがiPhone。
これだけ売れているというのは、日本の携帯電話事業の中ではなかったことではないか。だいたい売れ行きというのは3~4ヶ月ぐらいをピークに落ちていくものだが、iPhoneは売上が伸びていくという状況にある。これはiPhoneが物珍しいという機種ではなく、新しい時代を作りだしていく息の長い商品だからではないかと思う
フリーランス 日高:
前回今回と動画コンテンツが目玉ということだが、ソフトバンクはインターネットカンパニーなのでiPhoneを中心にしているということだが、今回のコンテンツはiPhoneでは見られない。iPhone利用者はパケットを限界まで使うという施策をうたなくてもいいということなのか。コンテンツをiPhoneでは見られないという断絶は解消されるのか
孫:
これはソフトバンクの営業施策によるものではなく、アップルさんのiPhoneの中での動画機能の制限で、たまたま対応できていない。時間的な問題だと受け止めて下さい
日高:
将来的に技術的に解決するようなら同じコンテンツが見られるようにしたい?
孫:
その通りです
日経奥村:
機種数が最大と言うことですが、現在はっきりと市場が縮小する中で機種数を増やすのはどういう方針なのか。メーカーにとっては各社あたりの販売数が減るので負担になると思うが、なぜこれが可能なのか?
孫:
我々の企画は世界の対応規格W-CDMAなので、世界で売られている機種をいち早く日本に取り入れることができる。世界を対象にした台数がメーカーにある。アルマーニの携帯とか、日本市場だけだとコラボしにくいものがある。国内メーカーのものでも、いろんなマーケットにあわせて基本的なチップやソフトを替えないで入れている中身のアプリやデザインを対象マーケットごとにエンジニア的な発想ではなくマーケティング的発想で、ディズニー携帯など、用意しているという背景がある。やや暗い世の中だが、我々は明るく賑やかに攻めの体勢でやっていこうということ
奥村:
今後も機種数や商品のサイクルはコレまで通り攻めの姿勢でいくということでいいのか
孫:
状況を見ながら判断していくが、ソフトバンクとしては攻めの体勢を継続できるように頑張りたい。季節によっても違いますが、こんかいは夏と秋という二つのシーズンの機種のタイミングでもあるということ
日本経済新聞 小川:
来月の8日にアメリカでアップルのワールドワイドデベロッパーカンファレンスがあり、次期iPhoneの噂もある。iPhone3Gの販売は好調だが、次についてもソフトバンクが日本で売っていく予定なのか
孫:
次の機種云々はまだ噂。アップルはパートナーということもあるし、噂についてはコメントはできない。ただ、ソフトバンクとしてはiPhoneが大変好調なので積極的に交渉してこれからもやっていきたい。
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本日発表されたソフトバンクモバイル2009年夏モデルの全機種全画像・前編 - GIGAZINE
本日発表されたソフトバンクモバイル2009年夏モデルの全機種全画像・後編 - GIGAZINE
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