ゴンゾの創業メンバー・村濱章司氏がLAMBDA FILM株式会社を設立して独立
アニメーション制作会社「ゴンゾ」の創設メンバーの一人である村濱章司氏が「LAMBDA FILM」という新しい会社を設立し、独立したことが明らかになりました。
村濱氏は大学在学中に自主映画制作集団「DAICON FILM」に参加。1987年にガイナックスに入社し、映画「王立宇宙軍~オネアミスの翼」、OVA「トップをねらえ!」、テレビアニメ「ふしぎの海のナディア」に携わりました。その後、前田真宏氏、山口宏氏とともにゴンゾを設立、代表取締役社長や持株会社GDHの代表取締役会長などを務めましたが、経営赤字の責任やアニメ制作の現場に戻るために取締役に降格していました。
詳細は以下から。
LAMBDA FILM株式会社
http://www.lambdafilm.co.jp/
事業内容は「アニメーションの企画・制作」「キャラクター・世界観・ストーリー等プロデュース」などとなっており、村濱氏は設立趣旨を以下のように説明しています。
設立趣旨
「世界中の人たちと感動を共有すること」
自分が大きく成長できたこと。
仲間と絆を深めたこと。
大勢のお客様から励まされたこと。
海外のファンと触れ合い、志を新たにできたこと。
これらの素晴らしい体験は、アニメーションを好きになって、
アニメーションを制作することによって得られました。
人々を感動させ、仲間との達成感を共有する。
新しい才能を世の中に知らしめ、新しい価値観を創造する。
アニメーションの制作はなんと素晴らしい、体験に満ちているのでしょう。
今一度、初心に戻って、大きな会社ではなし得ない、
感動に満ちた事業を立ち上げ、
世界中の人々と感動を共有する企業活動を成功させたいと考えました。
そのために「LAMBDA FILM株式会社」を設立いたします。
皆様のご支援、ご助力をお願いしますとともに、
アニメーション産業と文化に貢献するべく粉骨砕身、精進する所存でございます。
重ねてご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
村濱氏のブログによると、4月3日に営業を始めたそうで、新しい企画、制作体制、スタッフ集め、制作費調達についてこれから戦略を練っていくとのこと。大きな会社ではできない新しい事業がいったいどんなものになるのか、早く見てみたいですね。
なお、「青の6号」「LAST EXILE」など数々のデジタルアニメを手がけてきたゴンゾですが、2008年3月期に債務超過に陥ったため、投資ファンドの傘下に入って資金調達を行うなどしましたが債務超過解消にはいたらず、2009年4月1日に東証マザーズの整理銘柄に指定されました。今後、上場廃止基準に該当すると認定されれば1ヶ月後に上場廃止となるそうです。
4月開始のアニメでは「咲 - Saki -」「シャングリ・ラ」「アラド戦記 ~スラップアップパーティー~」を制作し、7月以降にはAICと共同制作の「アライブ - 最終進化的少年 -」が控えていますが、影響はないのでしょうか。
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