夜の営みが「6倍長持ち」するスプレー、2年以内にも発売される見通し
性交の5分前に局所用噴射剤をスプレーするだけで、男性が6倍長持ちするようになるという、早漏に悩む人にとっては奇跡のようなスプレーがイギリスで開発されました。
BJU International誌4月号に掲載された論文によると、イギリス・チェコ共和国・ハンガリー・ポーランドの31の施設で慢性的な早漏(Premature Ejaculation: PE)と医学的に診断された300人の男性を対象に行った実験で、「PSD502」というこのスプレーには射精までの時間を通常の6倍に延ばす効果があるという結果が出たそうです。
詳細は以下から。PSD502 Premature Ejaculation Spray Makes Men Last 6 Times Longer - Ignore That Burning Sensation
この「PSD502」はリドカイン7.5mgとPrilocaine(プライロカイン)2.5mgを含有し、実験では300人のうちランダムに選ばれた200人に使用され、残り100人には有効な成分が全く含まれないプラシーボ薬が用いられました。
3ヶ月の実験期間中被験者の男性には性交の前24時間は性的な活動やマスターベーションを控えてもらい、性交のたびに挿入から射精までの時間をストップウォッチで測定してもらったところ、挿入から射精までの時間の平均は「PSD502」を使用したグループでは3分48秒、プラシーボのグループでは1分06秒だったそうです。「たった3分48秒」と思う人もいるかもしれませんが、実験開始前の平均は36秒だったとのことなので、これは画期的な3分48秒です。
2つのグループの条件の差となるほかのファクターを除き、これらの数値を補正したところ、プラシーボグループはスプレーを使用した際通常より1.7倍長持ちしたのに対し、「PSD502」を使用したグループは通常より6.3倍も長持ちすることが示されたそうです。
筆頭研究者である北アイルランドBelfastのRoyal Victoria病院のW Wallace Dinsmore教授は「早漏は男性にとって悩みや挫折感、悲嘆の原因となり得るコンディションで、愛情行為を避けさせてしまう場合もあります」と語ります。「この実験では国際性機能学会により定義された慢性的PEの診断基準によって被験者を選んだのですが、この診断基準が導入されたのが2008年なので、慢性的PE人口がどれくらいいるのかはまだ明らかになっていません。しかし以前に行われた調査により、全男性人口のうち40%もの男性が人生で一度は早漏を経験することが示唆されています」
被験者の300人の男性は平均年齢35歳で、いままでにほかの治療法(経口の抗うつ剤など)を試みたことがある男性が多数派でした。3ヶ月間の実験の主な結果は以下のとおり。
・挿入から射精まで1分以上もった男性は「PSD502」使用グループで90%、対照グループで54%。
・2分以上もった男性は「PSD502」グループで74%、対照グループで22%。
・オーガズムの質が「良かった」「すごく良かった」と答えた男性は「PSD502」グループで実験開始時20%、3ヶ月後62%だったのに対し、対照グループでは実験開始時21%、3ヶ月後19%であった。
・この治療法は「良い」「すごく良い」と答えた男性は「PSD502」グループで66%、対照グループでは15%であった。
・実験中深刻な有害事象は報告されなかった。副作用は「PSD502」グループの男性5人と(被験者のパートナーの)女性6人、対照グループの男性1人から報告され、その多くは勃起の喪失と、膣のしゃく熱感であった。
要はスプレー式の局所麻酔で感度を鈍くして長持ちさせるということのようですが、被験者の多くが高い満足感を得ているようなので、早漏で悩む男性にとっては救世主となるかもしれません。気になる実用化ですが、2年以内にも導入されるかもしれないとも報じられています。
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