メモ

ディズニーランドの入場料が高すぎるとして全世界で問題になっている


ディズニーのテーマパーク・ディズニーランドは世界的に人気が高く、東京ディズニーリゾートでは2023年の入場者数が2750万人を突破しています。しかし、ディズニーランドの入場料は上昇傾向にあり、1983年の開業当初は3900円だった入場料は2023年時点で1万900円に達しました。この傾向はアメリカ・フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドも同様で、チケットの高価格化による将来的な顧客離れのリスクも指摘されています。

How Disney Vacations Became Too Expensive For Many Americans - YouTube


ウォルト・ディズニー・ワールドの入場料はここ数年で大幅に上昇しており、2012年の1日基本チケットの平均価格は89ドル(約1万4000円)でしたが、2022年には147ドル(約2万3000円)に達しています。


ウォルト・ディズニー・ワールドでは年間5%のチケット価格上昇が続いており、海外メディアのCNBCによると、これはアメリカのインフレ率をはるかに上回るとのこと。


チケット価格の高騰の要因としてCNBCは、「世界的なインフレの影響によりあらゆる商品の価格が上昇しており、ウォルト・ディズニー・ワールドも例外ではありません」と述べています。

また、世界中の旅行客にとって人気の観光地であるウォルト・ディズニー・ワールドでは需要が常に供給を上回っており、これに対応するためウォルト・ディズニー・ワールド側もチケット価格を引き上げて需要と供給のバランスを調整し、収益の最大化に取り組んでいます。


さらに、人件費や光熱費などのコスト増加もチケット価格上昇の一因となっており、特に、2020年の新型コロナウイルス感染症のパンデミック発生時には多くのアトラクションや施設などが1~2年にわたり閉鎖されました。その結果人件費などのコストが大幅に増加したそうです。


こうしたチケット価格高騰にもかかわらず、ウォルト・ディズニー・ワールドは依然として世界で最も入場者数の多いテーマパークの座を保っています。CNBCによると、2023年の入場者数はパーク内合計で約1億4200万人を記録しており、ディズニーというブランド力の強さが明らかになりました。アメリカの調査会社・LendingTreeによると、ウォルト・ディズニー・ワールドを訪れた18歳未満の子どもを持つ親の45%が「パークを訪れるために借金をした」と述べているとのこと。

しかし、ウォルト・ディズニー・ワールドを訪れたことのない人の60%以上が「高額な入園料を含むコストがウォルト・ディズニー・ワールドを訪れない最大の要因」と述べています。CNBCは世界的なインフレの影響や景気後退の懸念から、消費者の支出意欲が減退しており、以前のような価格設定では、将来的な来場者数の減少や収益の低下につながる可能性を指摘しています。

また、ウォルト・ディズニー・ワールドは高級リゾート地や他のテーマパークとの激しい競争にさらされており、「ウォルト・ディズニー・ワールドは価格に見合う価値を提供し続けなければ、顧客が他の選択肢に流れてしまう可能性があります」とCNBCは述べています。


そこでウォルト・ディズニー・ワールドでは、チケット価格上昇に対する顧客の懸念に対応するため、入場者向けの無料駐車場を復活させたり、宿泊者向けにパーク内での滞在日数によって「ライトニングレーン」と呼ばれる優先入場パスを発行したり、9歳未満の子どもの入場料は50ドル(約7900円)に設定したりするなど、さまざまな施策を導入しています。

さらに、ディズニーは従来のテレビ事業による収益が減少していることを受け、テーマパーク事業からの収益を増加させる必要性に迫られています。そのため、入場料の引き上げだけでなく、パーク内でのグッズ販売や飲食サービスの拡充など、収益源の多様化を図っているとのことです。

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in メモ,   動画, Posted by log1r_ut

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