絶滅した古代生物の化石がオークションに大量出品される
マリリン・モンローのピンナップから村上隆の芸術作品まで、ありとあらゆるものを取り扱うことで有名なオークションハウス「クリスティーズ」が今度はサーベルタイガーやホラアナグマなどすでに絶滅してしまった古代生物の化石を出品することが話題になっています。一体何をいくらくらいで売る気なのでしょうか?
詳細は以下。
Auction of the ancients: Dinosaur nursery and prehistoric bear go under the hammer | Mail Online
クリスティーズによるこのような自然化石類のオークションは今回を含めて2007年以来3回目。昨年は200万ポンド(約3億円)を売り上げ11の世界記録を打ち立てたてました。過去に「ジュラシックパーク」のような恐竜をフィーチャーした映画が流行したことも背景にあり、このような化石のオークションも活況を呈しているのだそうです。
貴重な学術資料がオークションにかけられることで散逸してしまう可能性もあるのですが、これらの化石は学術的な視点からはあまり重要なものではないそうで、研究機関はほとんど入札するようなことはないとのこと。
プシッタコサウルスの化石。予想落札価格18万~22万ユーロ(約2400万~3000万円)。巣で9匹の子どもと一緒にいたところなんらかの災害に巻き込まれて化石になったようです
オフタルモサウルス。予想落札価格18万~22万ユーロ(約2400万~3000万円)。見た目は魚類ですがれっきとした爬虫類。
世界に3体しかないサーベルタイガーの全身骨格の化石。獲物の化石もついて予想落札価格8万~12万ユーロ(約1100万~1600万円)
頭部だけなら予想落札価格3万~5万ユーロ(約400万~680万円)とちょっとお手頃になっています
168本の歯がついたメガロドンのあごの化石。予想落札価格15万~25万ユーロ(約2000万~3400万円)。上あごから下あごまで開いた高さが約43フィート(約13メートル)とかなり巨大
サケをとらえているホラアナグマの化石。予想落札価格2万~2万5千ユーロ
ちょっと高価すぎて手が出ない……という人には「蟹の化石詰め合わせ」や「貝殻の化石」など50万円前後で収まりそうなものも出品されています。登録すればオンラインでも入札できるので、このような化石に美術的価値を見いだす人は参加してみると面白いかも知れません。
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