中東について知っておくべきほんのささいな10のこと
先日、マイケル・ジャクソンがイスラム教に改宗して改名、名前が「Mikaeel」になったことをお伝えしましたが、中東という地域やイスラム教は、私たち日本に住む者にとって、遠いようで案外近い存在であります。一度、中東についておさらいをしてみましょう。
詳細は以下から。
10 Facts Every Westerner Should Know About the Middle East | dmiessler.com
1:「アラブ」は「宗教」ではなく「民族」
「キリスト教徒のアラブ民族」「ユダヤ教徒のアラブ民族」もいます。一般に、アラブ民族とは(1)アラビア地方の家系で(2)アラビア語を話す人たちを指します。よって…
2:すべてのアラブ民族がイスラム教徒だとは限りません
レバノン、シリア、ヨルダン、北アフリカおよびパレスチナ…その他世界中に、アラブ民族のキリスト教徒がいます。
3:「イスラム」は「宗教」
「ムスリム」とは「イスラム教の教えを守る人」のことです。
4:シーア派というのは、キリスト教でいうカトリックのようなもの
彼らは強力な聖職者のもと、教義を忠実に実行しようとしています。対してスンナ派はプロテスタントのようなもの。彼らは、聖職者に対してよりも、神自身との、より直接の関係をたもとうとしています。
5:イランの人々はアラブ民族ではなく、ペルシア民族
6:アラブ民族もセム人
セム人=ユダヤ人という認識がありますが、もともと「セム」と言う言葉は「セム語圏の人」という意味を持っているので、アラブ民族もセム人ということができます。アラブ民族を「反セム主義者」と呼ぶのはすこしおかしいのです。
7:聖書によると、ユダヤ人とアラビア人は親せき
ユダヤ人はアブラハムの息子イサクの子孫、また、アラビア人はアブラハムの息子イシマエルの子孫であるとされています。両者は同じセム語圏に属し、同じ先祖をもつ親類同士といえるのです。
8:スンナ派は、イスラム教徒の約90%を占める
9:世界で一番イスラム教徒が多いのはインドネシア
10:シーア派とスンナ派の間の不和の始まりは、ムハンマドの跡継ぎ争い
シーア派は血縁を重視し、ムハンマドのまたいとこであるアリを推しました。それに対しスンナ派は、もっともふさわしい人物を教徒の手で選ぶべきだと主張し最初のカリフ、アブー・バクルを選びだしました。両者の不和は、現在では宗教的・階級的な争いもからんだ複雑なものになっています。
このリストは欧米人向けに書かれたおり、こうして互いを知ることが争いをなくす第1歩なのかもしれません。
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