1日の配布部数がわずか30分でなくなるほど大人気の無料ルーズリーフ提供サービス「エコフル」、その仕組みに迫る
「エコフル」とは、大学キャンパス内に広告の記載されたルーズリーフを専用ラックに入れて大学生に無料配布するサービスで、1日の配布部数が30分程度でなくなってしまうこともあるとのこと。一体何がどうなってこんなに人気なのでしょうか?
実際にどのようなルーズリーフが配布されており、どんな風にして置いてあるのか、現場写真などの詳細は以下から。
無料ルーズリーフ ecofull
http://ecofull.good-space.jp/index.html
提供されるルーズリーフはB5サイズ(6mm36行)。再生紙と大豆インキを使用しており、すべてコクヨ製。1冊に8枚か16枚のルーズリーフが入っており、下部の縦39mm横167mmの枠に広告が載っているという仕組み。広告は裏表両面に印字されており、裏表違う広告主が掲載される、と。
これは中央大学
慶應義塾大学の場合
拓殖大学はこうなってます。
工夫はルーズリーフだけでなく、ラックにも及んでおり、一度に約200冊入れることが可能。ルーズリーフの補充は毎朝営業前に購買部にて行い、大学ごとに1日の配布部数を限定して配布することで効率を高めているらしい。そのため、各大学の配布数は学生数に比例して調整しており、毎日50~200部配布、1冊ずつしか取れないようになっています。
で、ここまで成功している秘密として、まず、関東の大学で実施したアンケートで「大学で広告が入ったルーズリーフが配布された場合、取りに行きますか?」という問いに対して、大学生500名中、82%(410人)の学生が取りに行くという結果が出ているとのこと。つまり、そもそも需要はあったわけです。その他のアンケート結果は以下のような感じだったらしい。
Q.勉強に使うメモは何を使用しますか?
ルーズリーフ:82%
ノート:18%
Q.4月に使用したルーズリーフは何ヶ月間とっておきますか?
6ヶ月間:54%
1年間:38%
1年間以上:8%
さらにアンケートをとってみたところ、83%の学生が試験前に友達同士でコピーするため、学生自ら広告の記載されたルーズリーフ紙を友達に広めてくれることがわかったそうで。そのため、実際の広告枚数より何倍もの多くの学生に広告を広めることができるのでかなりウケているそうです。
現時点での設置大学はこんな感じ
こういうのは企業とかでも当たりそうですが……どうなんでしょうね。
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