全データを1秒以下で完全に無効化する「データ瞬間無効化機能」付きハードディスク
富士通が世界初、暗号化方式AES 256ビットに対応した 業界最高速の暗号化機能を搭載した320GBの2.5インチハードディスクを発売したわけですが、なんと記録された全データを1秒以下で完全に無効化する「データ瞬間無効化機能」というのが搭載されているとのこと。
詳細は以下から。
世界初、暗号化方式AES 256ビットに対応した業界最高速の暗号化機能搭載320ギガバイト2.5型HDD新発売 : 富士通
このハードディスク、「MHZ2 CJ」シリーズは2008年5月末より出荷される予定。「データ瞬間無効化機能」はそもそもどういう目的で搭載されているかというと、廃却したパソコンからの情報流出を防ぐため、PC廃却時にはデータを完全消去するわけですが、この作業を行うには専用のソフトウェアで何度も上書きする作業が必要であるため、膨大な時間とコストを費やしていたわけです。が、この新機能によって、こういった作業が不要になるため、大幅なTCO削減に貢献できるらしい。
一体どういう仕組みでこんなことが可能なのかという詳細がわからないのですが、万が一の事態が発生した場合に「窓からハードディスクを投げ捨てる」「電子レンジでチン」などのさまざまな「HDDを一瞬で破壊する方法」の中でも、ついに決定打となる機能になるのでしょうか……。
2008/04/22 14:25追記
「データ瞬間無効化機能」の機能詳細は「暗号鍵を変更するアプローチにより1秒以内でのデータ無効化を実現している」だそうです。つまり、データ自体が消えるわけではなく、データは暗号化されてそこにあるが、鍵がないので複合化できない、つまり実質的に利用不可能、という意味で「無効化」と表現されているようです。大丈夫なのでしょうかね……。
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