インタビュー

痴漢冤罪を防ぐために「男性専用車両」が導入される予定はあるのかを鉄道会社に聞いてみた


2008年2月に大阪の地下鉄御堂筋線で発生した、示談金目当てで帰宅途中の会社員を痴漢にでっち上げるという冤罪事件を受けて、女性専用車両だけでなく「男性専用車両」を導入してはどうかという議論が行われていますが、実際に鉄道会社が「男性専用車両」を導入する予定があるのかどうかを電話で聞いてみました。

詳細は以下から。
今回電話で直接インタビューしてみたのは、痴漢冤罪事件が起きた地下鉄御堂筋線を運営する大阪市交通局とJR西日本に加えて、阪急、阪神、京阪、近鉄、南海の関西圏の私鉄です。なお、すべての鉄道会社は一部の路線などで女性専用車両を導入しています。

聞いた内容は以下の通り。

1.痴漢冤罪事件の発生を受けて「男性専用車両」を導入する予定はあるのか
2.実際に「男性専用車両を導入して欲しい」といった要望はあるのか

各社の回答は以下。

大阪市交通局
1.今のところ予定はありません。
2.事件発覚後、要望が届きました。

JR西日本
1.今のところ予定はありません。
2.何件かはいただいています。

阪急電鉄
1.今のところ予定はありません。
2.報道を受けて、12件ほどの要望がありました。

阪神電車
1.特にありません。検討もしていない状況です。
2.要望は過去に2件ありました。ただ事件よりも前に届いておりましたので、今回の冤罪事件の影響ではないと考えています。

京阪電鉄
1.今の時点ではありません。
2.一部夕刊紙による報道があった当日に数件寄せられただけです。

近畿日本鉄道(近鉄)
1.予定はないです。
2.事件発覚後、数件寄せられました。

南海電鉄
1.当社では導入する予定はありません。
2.そのようなご意見は何件か届いています。別に今回の事件を受けてではなく、女性専用車両を導入した時点から「気楽に乗りたい」というような意見は届いていますね。

すべての鉄道会社が数件の要望はあるものの、「男性専用車両」を導入する予定はないという回答でした。

痴漢は許されない犯罪ですが、ひとたび痴漢の疑いをかけられると、無実であることを証明することは難しく、後から無実であったことが証明されたとしても、取り返しがつかないため、何らかの対策が望まれるところです。

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in メモ,   インタビュー, Posted by darkhorse_log

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