エイズの発症を防ぐことができる遺伝子を発見
研究大学としてカナダで最大規模の大学であるアルバータ大学の発表によると、エイズの発症を防ぐことができる遺伝子を発見したとのこと。この遺伝子、TRIM22は人間の遺伝子内に含まれており、この遺伝子が働く場合と働かない場合がなぜあるのかというのが今後の研究になってくるようです。
詳細は以下から。
PLoS Pathogens: The Interferon Response Inhibits HIV Particle Production by Induction of TRIM22
Study: TRIM22 Gene Can Block The Spread Of HIV | Scientific Blogging
Researchers discover gene that blocks HIV
この遺伝子が働くと、HIVは感染した細胞から外に出ることができなくなり、HIVウイルスがほかの細胞に感染する働きがブロックされるとのこと。
これがなぜ有効かというと、1990年代から使われている抗レトロウイルス薬に対する多剤耐性菌が既に存在しており、薬を使うのではなくもっと自然な方法でHIVウイルスに対抗する手段が現在、求められているため。今回発見されたこの遺伝子の働きを模倣するワクチン、あるいは薬の開発が可能になれば、ウイルスの感染を防ぐことができるようになるかもしれないそうです。
この研究の目標は、新薬を開発することによってHIVが個人から個人に感染することを防ぎ、さらに現在既に感染している人に対しては体内でのウイルスの活動を停止させることにあるとのことなので、もしかすると近い将来、その成果が出てくるのかもしれず。
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