南アフリカでゾウが増えすぎたため、間引きを再開することに
アフリカゾウの持つ大きな象牙は印鑑や楽器のよい素材となるために密猟者が後を絶たず、生息数はかなり減少している…というイメージがあったのですが、南アフリカ共和国政府によるとゾウの頭数が増えすぎているため、1995年に一時停止した間引きを再び行うかもしれないそうです。
詳細は以下の通り。
アフリカゾウはサバンナや森林に生息する最大の陸上生物。南アフリカ共和国では複数の自然保護区を設けてゾウを保護してきましたが、1995年に間引きを一時停止して以来ゾウの頭数が約8000頭から18000頭まで増加したために自然保護区の維持が難しくなりました。そこでマルティナス・ファンスカルクビック環境・観光相は間引きを実施しても構わないと発表を行いました。
ただし、間引きはあくまで最後の手段として行われ、それまでに数を抑える最大限の努力は行われるようです。処分対象となるゾウの頭数は今のところ不明と報道官は述べています。
間引きに反対するIFAW(国際動物福祉基金)によれば、アフリカ南部に生息するゾウの数は約30万頭で、各国とも頭数の抑制に頭を悩ませているそうです。
数を減らしつつ象牙も取れれば利害は一致しそうな気がしますが、環境保護団体が黙ってはいないでしょうね…。
南アフリカ、ゾウの間引きを13年ぶりに再開へ 国際ニュース : AFPBB News
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