今後10年間で絶滅してしまうかもしれない10種の動物
これからの10年間で絶滅してしまうかも知れない10種類の動物です。これまでに地球上では小惑星の激突や海面の変化などによって、種が大量絶滅することが5回ほど発生しているらしいのですが、現代は人類の手によってその第6回目が発生しつつあるのではないかと考えられています。
絶滅に瀕している10種の動物は以下の通り。
10 Animals That May Go Extinct in the Next 10 Years: Scientific American
Science Pictures, including satellite photos, available at Sciam.com
スペインオオヤマネコ(Iberian Lynx)は世界のネコ科の中でもっとも危険な状態にある。現在はスペインのアンダルシア地方に120頭ほどの個体が分かれて生息しているらしい。主に生息地の破壊や交通事故、密漁やエサとなるウサギが減少しているためスペインオオヤマネコは減っていて、スペイン政府は保護のためにウサギを野生に放つことに決めました。もしスペインオオヤマネコが絶滅すると、約2000年の間で始めてネコ科の動物が絶滅することになるそうです。
Lince iberico on Flickr - Photo Sharing!
Photo by pelayo lacazette
スペインオオヤマネコのデータや画像は以下から見られます。
lince iberico(lynx pardinus)
解像度は低いですが、ムービーが以下から見られます。Flash Playerがインストール済ならMENUをクリックし、見たいムービーのタイトルをクリック。
Iberian Lynx SOSLynx Media Player
YouTube - SOS Lynx - hosting for Chris Carr
スマトラオランウータンは現在7500頭が生息していますがだいたい1年に1000頭ずつ減っていて、ボルネオとスマトラで活動するWWFのディレクターによると、このままでは10年以内に種は絶滅してしまうとのこと。オランウータンが減っている主な原因は伐採や焼き畑による森林の減少。
Sumatran Orangutan on Flickr - Photo Sharing!
Photo by John Doe Jr
YouTube - Orangutans in Sumatra
ウォンバットはオーストラリアに住む有袋類の一種ですが、その中のキタケバナウォンバットは100頭ほどの個体がクイーンズランドで保護されているにすぎません。
YouTube - WombatGrazingAtNewnes
野生のフタコブラクダはゴビ砂漠などに生息しています。しかし、中国による核実験や狼の攻撃、家畜の個体群に飲み込まれていくなどして、野生としてはわずかに650頭ほどが中国に、350頭ほどがモンゴルにいるだけとなっています。専門家によると、2033年までに84%減少すると予測されているそうです。
bactrian camel on Flickr - Photo Sharing!
Photo by romana chapman
YouTube - On a Camel in Windswept Mongolia
レイヨウの一種であるダマガゼルは、ここ10年で生息地の破壊や密漁によって80%が減少しました。残るわずか100頭程度がチャドやニジェール、マリなど北部アフリカに生息しています。
Dama Gazelle on Flickr - Photo Sharing!
Photo by Durotriges
YouTube - Dama Gazelle calf running
Seychelles Sheath-Tailed Batはセイシェルに生息するコウモリで、最大でも100頭程度しか残っていないと考えられており、世界で最も絶滅に近い動物の一種。生息地となっていたとまり木が外来種の植物に押されて減少しているようです。
Photo by Justin Gerlach
ヨウスコウワニは2mを越えて成長することが珍しい小型のワニで、長江下流の湿地帯に生息。水辺に穴を掘って巣穴にするのですが、地元の農家が捕まえてしまうため、野生のものは150から200頭ほどと考えられています。しかし、人工的な繁殖に成功したため、数はかなり増えているようです。
ヨウスコウワニ、絶滅の危機を回避
Chinese alligator on Flickr - Photo Sharing!
Photo by Xavier Bayod
YouTube - Alligator tastes like chicken
クロサイは角が貴重な装飾品として使用されます。かつてはアフリカには数十万頭のクロサイがいましたが、今は数千頭に減っています。クロサイには4つの亜種がありましたが、西アフリカの亜種は2005年に絶滅が宣言されました。
Black rhinoceros in Matobo Nat'l Park, Zimbabwe on Flickr - Photo Sharing!
Photo by fish-bone
YouTube - Massive Black Rhino Confronts Mother-in-law
ブラジルに住むフタイロタマリンはマナウス近郊のわずかな土地に生息しています。都市や牧場、農地の拡大がタマリンの生息する熱帯雨林を浸食しており、現在フタイロタマリンは近い種であるアカテタマリンと生息地が重なっている状態のようです。
Pied Tamarin on Flickr - Photo Sharing!
Photo by smartpatrol
YouTube - Pied Tamarin
5/26 21:11追記:10種目のオサガメを書き忘れていたので追加。
オサガメは大西洋、太平洋、インド洋と広い地域に生息していますが、ここ20年ぐらいの間に卵や肉を狙った密漁や、巣のある海岸沿いが開発されたりしたことで数が減少しています。
leatherback sea turtle emergence on Flickr - Photo Sharing!
Photo by ~Steph~
YouTube - Leatherback Turtle
10年後、このうちどれだけの種が残っているのでしょうか。そして、これら以外からどれだけの種が絶滅しているのでしょうね…。
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