シンガポールを訪れた超富裕層はどのような時間を過ごしているのか?
小さな島国であるシンガポールにはマーライオンなど、数多くの観光スポットが存在しています。そんなシンガポールでの超富裕層向け旅行体験について、海外メディアのCNBCが紹介しています。
How the ultra wealthy travel in Singapore - YouTube
一般的にシンガポールを訪れた超富裕層は、屋上のインフィニティプールで有名なマリーナベイ・サンズや国際的なハイレベル会議の場としても用いられるカペラシンガポール、歴史と伝統が息づくラッフルズ・シンガポールに宿泊します。
その中でも1887年に設立されたラッフルズ・シンガポールは、初期の頃から豪華なアメニティやサービスで富裕層や有名人を魅了しており、これまでにチャールズ・チャップリンやラドヤード・キップリング、サマセット・モームなどの著名人が宿泊しています。
ラッフルズ・シンガポールは、シンガポールで初めてエアコンと電気を導入し、バトラーサービスを取り入れたホテルです。2019年には約2億ドル(約310億円)をかけた全面改装が行われました。ラッフルズ・シンガポールのマネージングディレクターを務めるクリスチャン・ウェストベルト氏は「2019年の改装工事では、ホテルの伝統を残しつつ、現代の富裕層が求める雰囲気や環境、体験を作り出すために、さまざまなレイヤーを追加しました」と述べています。
ウェストベルト氏によると、ラッフルズ・シンガポールには115室のスイートルームに加え、9つのレストランやバーがあるとのこと。ラッフルズ・シンガポールでは、「ミリオン・ダラー」と呼ばれるカクテルを伝統的に提供しているそうです。
多くの観光客は、2.2kmのルートに5000店以上が集まるオーチャード・ロードを訪れます。その中でも、超富裕層は400店以上の高級ブランド店が集まるアイオン・オーチャードを訪れるとのこと。
また、マリーナベイ・サンズには時計店や宝飾品店などが270店以上並び、モール内の案内や送迎を専用カートで行う「VIPショッパー」というパーソナルショッピングサービスも展開されています。
シンガポールはミシュラン星付きレストランが55軒もあり、美食の街としても有名です。そんなミシュランで最高評価である3つ星を獲得した「Les Amis」はアジア風のフランス料理を提供するレストランで、ミシュランガイドでは「格別に洗練されている」と評されています。また、ヘッドシェフ兼共同オーナーのジュリアン・ロワイエ氏が経営するOdetteでは、世界各地から厳選されたワインが提供されることが特徴で、最も高価なワインは2017年産のドメーヌ・ロマネ・コンティ・グラン・クリュで価格は1本3万ドル(約460万円)だそうです。
シンガポールを訪れた多くの超富裕層は、数多くの熱帯植物が集まるガーデンズ・バイ・ザ・ベイや、仏教の寺院と博物館が複合したシンガポール仏牙寺龍華院などを訪れます。また、大型帆船のロイヤル・アルバトロス号を用いたクルージングも行われ、ロイヤル・アルバトロス号の運営元であるTall Ship Adventuresのピーター・ペラCEOは「私たちはムードのある照明や音楽、食事体験を徹底して雰囲気作りにこだわりました。これが多くの観光客が気に入り、リピートしてくれる要因です」と述べています。ロイヤル・アルバトロス号は2015年の就航以来多くの注目を集め、イギリスのアン王女も乗船したという歴史があります。
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