地震で海面から3m高くなり、サンゴ礁がむき出しになった島
先日ソロモン諸島沖で起きた地震は大きなニュースになりましたが、あの地震の衝撃で海面から3mも隆起した島があったそうです。そのせいでサンゴ礁がむき出しになってしまっています。
詳細は以下の通り。
これはラノンガ(Ranongga)という島でのこと。島の周辺に見える岩のような部分はもともと海面下だったところでしょうか。
サンゴ礁はすべて海面下にあったはずなので、どの程度隆起したのかがなんとなくわかる。
ごついサンゴが海岸に現れていて、なんだか不思議な光景に。
13:36追記:岩だと思っていたのですが、これもサンゴの一種だそうです。
National Geographic News Photo Gallery: Quake Lifts Island Ten Feet Out of Ocean
この記事によると、地震の影響で海岸線が70mも沖側へと後退して、古くからのサンゴ礁が海面上に現れることになってしまったらしい。また、他の砂浜では第二次世界大戦中に沈んだ船も見つかったとのこと。島にはほぼ半分にわたって約50cmの亀裂ができており、漁師が海の中を調べてみると海岸に沿って500mの裂け目もできていたらしい。
ラノンガ島はこの細長い島。
Google マップ
サンゴ礁は気候変化に弱いため、おそらくこの周辺の環境が大きく変わってしまうだろうと考えられており、専門家によると食物連鎖も崩壊したため、今後地元の人々は栄養源となる食物を遠くへ探しに行かなくてはならないとのこと。ただでさえ地震で大きな打撃を受けているというのに、今後暮らしていくためには家屋を再建するだけではなく、食生活もほぼ一から立て直さなければならないようです。
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