コラム

投資信託を買う主婦が増えている理由


ハイリスクハイリターン型とローリスクローリターン型を組み合わせて購入する主婦が増加している。もちろんサラリーマンの夫には秘密。このパターンが非常に増えていることがいろいろな銀行方面などで話をしているとわかってきた。

なぜこんな事が起きているのだろうか?そして、どれぐらい儲かっているのだろう?
※以下の内容は極めて小さい母集団、大体50人ぐらいの主婦にヒアリングを行い、十数人の銀行員に聞き取りを行った結果なので、そういうレベルの信頼性だということで読んでください。

まず銀行は一般的に平日に営業している。定期が満期になったときに自動継続でなかった場合、あるいは違う銀行に持っていけば利息が増えるキャンペーンなどの場合、夫名義にしようと思うと本人が来ないと本人確認ができないため、定期預金ができない。夫は会社にいるのでできない。そこで、妻が自分の名義ですることになり、妻名義の預金が増加することになる。家中の定期がすべて妻の名義になっている場合も多々あるそうだ。夫には「これはあなたの分」と言っているが、実際には妻の名義。そうなると1000万から2000万が一人の名義になっているわけだ。複数の銀行に分散していても、500万ぐらいにはなっている。そして大抵の銀行は500万円を超えると、まずはダイレクトメールが来て、そして電話が来る。
「そちらへお伺いしてご説明しましょうか?今度銀行に来たときにご説明しましょうか?」
という感じ。こうやって声をかけられ、「試しにやってみませんか?」というわけで投資信託をすすめられる。

この際、ハイリスク・ハイリターン型とローリスク・ローリターン型を組み合わせてすすめられる。それも、毎月配当型をすすめられる。これがポイント。3ヶ月とか半年ごとの配当ではない。


すると主婦は毎月の給料を引き出す際にその配当金をチェックすることになる。定期の金利と比較すると、1000円とか2000円がつく。そして驚愕することになる。この時点で一体いくらの元本でこれだけの利益が出たのか?と計算をし始めることになる。2000円の配当が毎月あれば年間では2万4000円になる。逆に考えて毎月2万4000円の利息を付けようと思うと定期預金の場合、1000万円ぐらい預けると0.3%の利息で実質2万4000円ぐらいにやっと届く(税引き後)。それなのに、かたや50万円で毎月2000円から来るわけです。そうすると「ひえええええええええええ!」と主婦思う、と(ハイリスク型の場合)。ここで妻は驚いて狂喜乱舞し、そして買い足し。しかし気が小さいので、ハイリスクとローリスクの両端を買うことになる。大体、どれぐらい買っているかというと、自分の毎月のこづかいに足るぐらいの配当を得られるだけの金額を投資信託に回している。それを夫にはもちろんないしょにしている。

一方、これは男性の銀行員の場合、妻に内緒で投資信託を買って自分のこづかいに回しているという話をよく聞く…。このようにして、投資信託は段々と買われるようになっており、最近では株ではなく、投資信託を買う人が増えてきて、それも特に主婦が増えてきているというわけだ。

なお、ハイリスク型の場合、100万円を預けて1ヶ月で5万円のものも存在する。景気が悪いとこれが減少し、3000円とか4000円になる。景気が良くなったり株価が上がると一気に万円のレベルになる。プロでもないのにデイトレーダーで毎日必死にするよりもこっちの方がいい、と判断するわけだ。

それに団塊の世代は次々に退職金をもらい、インフレの気配が濃厚なこの時代に何もしないでおくのは実に不安だと感じる。年金だけで今までの生活を維持できるわけでもなく…。それで、大部分の人が投資信託に何割かを回すことになるわけだ。

投資信託のメリットは株と同じようにそれ自体を売り買いできる点。配当金だけでなく、その投資信託自体を売ってしまうと言う手段があるため。安いときに買って高いときに売り抜ければ配当金と合わせてダブルパンチで儲かるはずだ、と考えることになる。ただし、株と違って実際に売ってしまうまでそれなりの時間がかかる(1週間ほど)。また、当然ながら元本を割ってしまう場合がある(ただしゼロにはならない、最悪でも3分の1ほどになった例を確認)。

……ちなみに、某銀行員の実例(念のため、実際に相手の通帳と取引履歴を目視で確認)だと、独身貴族だったのが結婚してローンに追われるようになり、このままではやっていけないのでなんとかしなくてはならないと考え、最初に10万円を投資信託に入れて、配当金が出る度にそれの半分をさらに投資信託に上乗せしていくという手法をとり続け、15年ぐらいで今は240万円程度になっていったそうで。正確には、今が狙い目だ!というときに買い増しをしていったとのこと。狙い目というのは一口当たりが1万円から始まるが、人気が出てくると1万2000円とか1万3000円とかになっていく。しかし、世の中の経済情勢で配当金が少なくなると引き上げる人が増えていき、一口が7000円程まで下がってしまう。その時点で購入するというわけ。世の中の経済情勢と連動するので、長く持っていれば増えるはずだ、という理屈。株をやめた人はそう言う理由で投資信託に移行していくとのこと。もちろん、この銀行員がこういう手法ですすめているという可能性もある……。

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in コラム, Posted by darkhorse_log

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