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水一滴で活性化可能な電池を日本人が開発


ロイター通信によると、日本の発明家「Susumu Suzuki」が画期的な電池を開発したそうです。この電池はカーボン(炭素)を主成分として構成されており、水を一滴使うだけで活性化する、つまり通常の電池と同じように電力供給が可能になるというもの。つまり、電力が無くなれば再度、水を使うことで再活性化して利用可能になるというわけ。大体、数回程度は再活性化可能なようです。

何より画期的なのはそのエコロジー加減だけではなくその価格。なんと通常の電池と同じ量を生産するのであれば、生産コストはノーマル電池の10分の1まで下がるとのこと。近未来の電池の素材はこれで決まりか……?

ロイター通信によるビデオインタビューの様子は以下から。
Batteries activated by water | Reuters.com(最初にCMが流れ、そのあとに始まります)

あまりにも画期的な電池なので、海外でも各所で報道されています。

EcoGeek - Technology for the Environment - Water Powered Battery?! No, No they arent.

Japanese inventor touts water-powered battery - Engadget

Battery power at the tip of your tongue | CRAVE : The CNET Gadget Blog

調べてみると、どうもこの会社が作ったっぽい。社長の名前も一致しますし、ロイターの説明と会社の業種が一致。

リアルガード製造メーカー 株式会社TSC

沿革や取り扱っている製品などを見ていくと、どうもこういう製品を作ることにかけてはかなり実績がある様子。本当に実用化するのでしょうかね、これ。

2006/11/12 1:37追記
速攻で指摘メールが連発で来たのですが、活性化というのは以下のようなことらしいです。まず「不活性化」について。

ニッケル水素電池Q&A 1

Q&A - ニッケル水素電池:暫く使用していない電池は使えますか?<ニッケル水素電池共通>

「不活性化」とは長い間使用していないと電池内部の化学反応が低下し使用時間が短くなる事を言います。
これは一次的なものなので1,2回充放電をすることで元に戻ります。


で、この場合でも電池活性化(トリクル充電)というのを行えば活性化するそうです。

教えて!goo 不活性化した充電池の復活方法は?

なるほど、つまり今回の鈴木さんの発明した電池は、不活性化してしまってもすぐに元に戻せるのでムダに廃棄せずに済むから、環境にやさしい、要するに「エコロジーな電池」というわけですね。納得。災害時などに備えて長期間保存するライトなどに使われている充電池などについての需要が見込めるということなのでしょうかね、これ。

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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