キリン、どの指でも開けやすい「かんたん缶」を開発
開缶方法には「人さし指」「親指」「中指」「人さし指と中指」「横開け」と5通り存在し、どの開け方でもスムーズに缶が開けられ、必要な力も小さくて済むそうです。それ以前に、こんなに様々な開け方が本当にあるとは…。
どういう機構でこんなことが可能になったかという詳細は以下の通り。
KIRIN_ニュースリリース_2006.6.26_“どの指でも開けやすい”「かんたん缶」の開発について
で、キリンの研究結果によると、「開けやすさ」とは「指かかり性」「開缶時の力のかかり具合」「開缶時の固さ(痛さ)」の3つの要因が大きく寄与しているそうです。このそれぞれについて検討した結果、新たに「ダブルフィンガーデボス」(特許出願中)を導入することで、人さし指で開缶する場合に必要な「狭く深いくぼみ」と親指や中指で開缶する場合に必要な「広く浅いくぼみ」を同時に実現したとのこと。
また、「人さし指と中指」や「横開け」で開缶する場合には、プルタブ下の隙間を広げることで、「指かかり性」を改善。
さらに、タブに「しなり効果」を付与することで「開けやすい」と感じられるようになり、「開缶時の力のかかり具合」「開缶時の固さ」も同時に改善されたとしています。
キリンはこれだけで満足せず、さらに開缶時の力の変化を連続的に測定し、力のかかり具合を分析する機器も開発。「開けやすさ」をデジタル化した結果、開缶時に要する力が小さくなっていることが確認されたとのこと。
結果、全体の80%以上のユーザーが「かんたん缶」を開けやすいと評価し、また5通りある「缶の開け方」全てのパターンにおいて、開けやすさにおいて優位であることがわかったとのこと。
ちなみに、若年層男性では「人さし指」での開缶が約8割を占め、女性や高齢者では様々な開け方をしているそうです。
なお、7月上旬製造品の「淡麗グリーンラベル」から順次、「かんたん缶」に切り替えていくそうです。アルコールは一切飲まないのですが、料理に使う前提で購入して開けやすいかどうか試すのも悪くないかも。
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