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Winny開発者が技術顧問のP2Pシステム「SkeedCast」


あのWinny開発者47氏こと「金子勇」氏が開発顧問を担当したセキュアなP2P大容量コンテンツ配信システムらしい。有料、無料、再生回数や再生期限の設定、コピーの制限など、コンテンツホルダーの希望通りの条件を設定しての配信が可能というのがポイント。今のWinnyとは正反対ですね。

試験運用は5月から、本格的なサービス開始は8月から。

Winny開発者47氏こと「金子勇」氏のコメントは以下の通り。

私は、今回、「SkeedTech」のうち、「SecureP2P」の開発プロデュースを担当しております。現在のコンテンツ配信は、特定のサーバーにアクセスが集中するC/S型(クライアントサーバ型)が主流ですが、これでは負荷が集中しすぎるために、大容量のコンテンツを効率よく配信するには向いていません。SkeedTechは、負荷分散に優れたP2Pをベースに、私が、これまでの実証実験によって得たノウハウ、新たに開発したネットワーク管理機能を組み合わせ、セキュアなP2Pを構築しました。日本は、先進国の中でもずば抜けたインターネットのインフラを有していながら、その実力を十分に活かしきれているとは言い難い状況にあります。コンテンツ配信のために、新たに生まれたSecureP2Pは、コンテンツ配信を新たな時代へ導くものと確信しています。


「コンテンツ配信は、Secure P2P + WEB2.0 の時代へ」(PDFファイル)
http://www.dreamboat.co.jp/press/pdf/press_060417.pdf

この「SkeedCast」のコア技術は「SkeedTech」というもので、サーバーサイドのP2Pシステム。このインフラはIIJが提供。特許出願中で出願番号は2005-276239。この「SkeedTech」を使うと、ウィンドウズメディアDRM(デジタル著作権管理技術)を付加することができるとのこと。セキュアというか、コンテンツ配信側のありとあらゆる都合を考慮しているみたいですね、これは。

配信するには既存のサイトを利用するというのもポイント。ダウンロードする側は「コンテンツナビゲーター」というFlashでできたツールを使ってダウンロードする仕組み。この「コンテンツナビゲーター」の作り方はオープンにする予定だそうで。

今後の利用モデルは以下の図のような感じ。大容量コンテンツを配信したい場合に格安のコストで追加投資を非常に少なくできるというのは企業側から見ればかなりのメリットですし、ユーザー側から見ればダウンロードの速度が快適になるはずなのでこれまたメリットを享受できる、と。


要するにサーバ側がP2P技術で、ダウンロード側は今まで通りの利用スタイルが可能で新しく何かをインストールしたりする必要はない。また、配信されるコンテンツは厳密に管理可能で課金モデルも構築できるので柔軟な運用が可能、と。5月の試験運用でどんな感じになるのかを見てみないと、なんとも言えませんが、期待できそうな感じはする。あまり目新しくはないがだからこそ受け入れられる余地があるのかも。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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