「世界最長の鉄道模型」としてギネス記録に認定された超広大なミニチュア模型の世界とは?

ドイツ・ハンブルクにあるミニチュアワンダーランドは世界最大規模の鉄道模型テーマパークであり、鉄道だけでなく世界中の風景をHOスケール(87分の1スケール)で再現していることで知られています。この鉄道模型はギネス世界記録にも世界最長と認定されているのですが、このたび、新たに「モナコ」の新線が生まれてさらに距離が伸び、世界最長記録が更新されました。
世界一長い鉄道模型がさらに長くアップグレード!|ギネス世界記録

映像冒頭に出てくるのはミニチュアではなく、ハンブルクにある本物の建物。

建物の中には広大なジオラマが広がっています。

鉄道だけでなく船や自動車まで走っているこのジオラマが展示されているのが、ミニチュアワンダーランドです。

ミニチュアワンダーランドは「世界で最も長い鉄道模型」としてギネス世界記録に認定されており……

総延長はギネス記録認定時は全長1万5400m(15.4km)でしたが、「モナコ」新線が開通したことで、1万5715m(約15.7km)にまで伸びました。

巨大な鉄道橋や交差する路線など、見る人を圧倒する鉄道模型の数々が見られます。


外からは見えないプラットフォームも抜かりなく、列車を待つ人々まで含めて再現されています。

走行する電車の種類もさまざま。



昼と夜の違いもジオラマの中で再現可能です。

また、ミニチュアワンダーランドの魅力は鉄道模型だけではありません。

ミニチュアワンダーランド内では、合計で9つの世界が再現されています。

「中央ドイツ」のミニチュア世界は実に120平方メートルの敷地に広がり……

「オーストリア」は60平方メートル。

100平方メートルの「アメリカ合衆国」エリアでは、スペースシャトルの打ち上げも再現されている模様。

「スイス」エリアは250平方メートルに及び、豊かな山岳の景色をミニチュアで楽しむことができます。

190平方メートルに広がる「イタリア」エリアには、コロッセオのミニチュアも。

「Knuffingen(ナフィンゲン)」という架空の都市は120平方メートルの敷地を持ち……

ミニチュアワンダーランドがある「ハンブルク」は200平方メートルとなっています。

「スカンジナビア」では観光船が悠々と進んでいます。

また、「ヴェネツィア」も9平方メートルにわたって再現されていました。

人々が熱狂するコンサート会場や……

サッカースタジアムなども作られており、配置されているフィギュアの総数は実に26万体。

バカンスを楽しむ人々に……

サメに追いかけられるダイバーなど、遊び心も満載です。

建物の中でライトセーバーを持って対峙する見覚えのある光景に……

自転車の前カゴに宇宙人をのせて宙を飛ぶ少年の姿もあります。

ジオラマ内を走るのは鉄道だけではなく、9250台もの車も走っています。

一般車両の間を高速で走り抜ける緊急車両までありました。

「Knuffingen Airport(ナフィンゲン空港)」という架空の空港では、飛行機の離着陸まで見ることが可能。飛行機の総数は52機とのこと。


ナフィンゲン空港では1日に250便の離着陸があります。


夜間誘導灯も再現されており、圧巻の出来栄えです。

走行する列車の数は1040編成。

車両数でいうと1万両以上が走行しているとのこと。

また、1380基の信号機が設置され……

全体は50台のコンピューターで制御されています。

使用されているLED電球の数は39万個で……

夜景はまるで本物さながら。

建物の総数は4340棟にのぼるそうです。

建物の外壁がパカッと開き、内部を見ることが可能な建物もあり……

中では驚くべきことにオーケストラのコンサートが開かれていました。

ミニチュアワンダーランドの従業員は300人を超えます。


従業員らは合計で92万3000時間もの期間を費やし、ジオラマを建設してきたとのこと。

膨大な数のフィギュアを作る様はまさに職人といった感じ。

総製作費は3500万ユーロ(約41億円)。

多くの人々がミニチュアワンダーランドを訪れ、広大なジオラマ世界を楽しんでいます。

なお、ミニチュアワンダーランドは記事作成時点も着々と拡大中。


遊び心たっぷりのジオラマ世界は、今後も多くの人々を楽しませてくれそうです。



・関連記事
ミニチュアの建築資材を販売して月200万円を売り上げるスタートアップが振り返る「成功へのノウハウ」 - GIGAZINE
精巧なミニチュア階段を作り上げる謎の熟練職人集団「コンパニヨン」とは? - GIGAZINE
精巧なミニチュアで再現した16世紀~20世紀のヨーロッパの部屋コレクション68種類 - GIGAZINE
鉄道模型ショップ「カツミ」関西初の直営店舗を見に行ってきた - GIGAZINE
ビジネス目的の利用も可能、Nゲージ鉄道模型に見る近未来型都市 - GIGAZINE
縮尺3万5200分の1、指先でつまめる極小サイズの動く鉄道模型 - GIGAZINE
鉄道模型購入時の資金を都合してくれる「鉄道模型ローン」 - GIGAZINE
現実の殺人現場を恐ろしいほど克明に再現した「死のドールハウス」 - GIGAZINE
お城を山まるごと再現するA4サイズの城郭復元ジオラマシリーズ「城ラマ」 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in 乗り物, 動画, デザイン, アート, Posted by log1h_ik
You can read the machine translated English article What is the world of a very vast miniatu….