オフィスで快適に「昼寝」するための世界初の専用イス「MetroNaps EnergyPod」
生産性が高まるということで就業途中の「昼寝」の効用が見直されていますが、より質の高い睡眠を短時間でも可能にする世界初のイス「MetroNaps EnergyPod」が開発されています。そんなオフィス専用の昼寝用イス「EnergyPod」が本当に効果的なのかについて、The Vergeが体験レポートを掲載しています。
MetroNaps
http://www.metronaps.com/
これが、世界初の「職場で質の高い昼寝をするためのイス」として開発された「EnergyPod」。シートに腰を据えて両足を水平方向に伸ばす「zero gravity position」によって、快適な睡眠が可能だとのこと。
使用中はこんな感じ。半球上のカバー(バイザー)を下ろせば光が遮られて暗い空間を演出し、さらには内蔵スピーカーで「眠り」にいざなう専用の音楽をかけることができます。
寝ている様子は外から見えないためプライバシーは抜群。誰にも邪魔されずに、3分から90分までの設定時間の昼寝が可能で、指定の時間になるとカプセル内はライトが照らされて、音声で起こしてくれる仕組みです。
近未来的なデザインのEnergyPodは快眠アプリの「Prizz」と提携して、質の高い眠りをとるための音声を流せるようにするアップグレードが行われました。ということで、EnergyPod+Prizzのコンビネーションによる世界初の昼寝用イスの効果を、The Vergeのアレッサンドラ・ポテンザさんが試しています。
Futuristic nap pods get upgraded with sleepy sounds, but do they work? | The Verge
http://www.theverge.com/2016/7/1/12069974/pzizz-metro-naps-psychoacoustics-sleep-energypod
ポテンザさんはアメリカ・ニューヨークにある快眠クリニックで導入されているMetroNapsを試したとのこと。イスに座ってバイザーを下ろすと周囲が暗くなり、女性の声で「MetroNapsをお楽しみください」というアナウンスが流れて快眠への旅が始まったそうです。
20分間睡眠コースを選択したポテンザさんは、ガイダンスに従って目を閉じてリラックスしながら音声を聞いたのとのこと。教会や水中を連想させるサウンドは心地よいと感じたそうです。指定した時間の20分になる直前に、周囲がピンク色のライトで照らされて「目を覚ましてください」というアナウンスが流れて終了。結果はというと、予想していた通り1秒たりも眠ることはなかったそうです。
ポテンザさんは、昼寝をする習慣はなく、日中に眠気をもよおすこともほとんどないそうで、さらに音がある環境では寝られない性分だとのこと。ということでEnergyPod向きではないこともあるせいか、快適ではあるけれど昼寝するという効果は得られなかったようです。
人間の睡眠については分かっていることは非常に少なく、そもそも睡眠の意味さえ解明されているわけではありません。そのため、EnergyPodの効果の程度も人それぞれである可能性が高そうです。MetroNaps EnergyPodは、すでに快眠クリニックだけでなく、オフィスや大学、病院などで導入事例があるのこと。MetroNaps EnergyPodの価格は1台1万2000ドル(約123万円)となっています。
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