沖縄にはシーサーが笑えるほどいっぱい、その姿や表情は千差万別
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沖縄の「シーサー」はライオンが源流だと考えられている、伝説上の生きものです。ライオンはネコ科の動物……ということは、これもある意味では「ねこあつめ」かとテンションが上がりました。沖縄には、たくさんのシーサーが生息しています。
こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。シーサーは魔除けとして一般の住宅に飾られる、沖縄ならではの文化です。それだけに留まらず、人気キャラクターとしても不動の地位を築いていました。その姿や表情は千差万別。あまりにいろんなシーサーがいることが気になってしまい、こんな感じで写真を集めていました。シーサーと、にらめっこしていました。
◆シーサーはどこにいる?
まぁ、どこにでもいます。ただ、大きく分けると3つのパターンがあるようです。
1:人家の屋根の上
2:ビルや門の入口。このケースだと2体で1対という形が多いです。
3:観光客を相手にしたお店。
住宅街であれば、屋根の上を探してみてください。観光地なら珍しいシーサーが置いてあることが多いです。
ごく一般的で分かりやすいシーサーの姿。
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屋根の上から民家を護るシーサー。
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◆シーサー探し
街を歩くだけで、シーサーの写真でいっぱいになります。
監視カメラのようにも映るシーサーの姿。
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ビルを見上げたその先に、座っているシーサーがいました。シーサーは沖縄の日常に溶け込んでいるのです。
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こちらの家には2体のシーサーが祀られていました。
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迫力のある怖い顔をした一体。
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首里城のお手洗いは蛇口ならぬ「シーサー口」。
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ローマにある真実の口のような「顔だけシーサー」も、稀にですが飾られています。
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表札のような「石敢當」の上にもミニシーサーが造られていました。石敢當も中国が由来となる魔除けの風習で、沖縄の建物には必ずといっていいほど刻まれています。
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◆人気キャラクターとしてのシーサー
魔除けではなく、人気キャラクターとして重用されるするシーサーは、様々な表情を見せてくれました。
こちらのシーサーはリズミカルに打楽器を叩いているミュージシャン。
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パーランクも鳴らしていたり。
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沖縄の伝統楽器である「三線(さんしん)」を弾いているシーサーもいました。
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三線シーサーのミニキャラ。
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大きな口でステーキを平らげようとするシーサーもいます。アメリカによる統治が行われた影響もあるのか、沖縄ではステーキ店が目立ちます。
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こちらのシーサーはお酒を両手に盛り上がっていました。沖縄といったら泡盛も有名です。
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お土産物屋さんの店頭に飾られたバイクに跨ったシーサーのオブジェクト。
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女性の姿をしたシーサー。隣には男性姿のシーサーもいました。
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◆イラストになったシーサー
3次元に限らず、2次元のイラストにもシーサーは使われています。
こちらのシーサーは、愛らしいタッチで描かれていました。
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スーパーマンならぬシーサーマン。
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沖縄伝統衣装をまとったイラスト。
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こめかみには怒りマーク、「路上喫煙は禁シーサー」。
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タイルを使ったモザイク画までありました。
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◆民間企業で見られるシーサー
これほどまでに沖縄で愛されるシーサーを、民間の企業だって放ってはおきません。
ドン・キホーテの顔ハメ看板は、自社マスコットのペンギンと沖縄のシーサーが一緒になっていました。
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ソフトバンクのお父さんも沖縄バージョンです。
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アパホテルの入口にも2体1対のシーサーが置かれていました。
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ライオンズマンションもライオン像ではなくシーサー像になっています。
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沖縄のマックスバリュにもシーサーが飾られていました。撮影したのはクリスマスに近い時期だったので、サンタ衣装でした。
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節分のときは鬼のコスプレをさせられていました。
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◆阿吽
このシーサーですが、2体が並んで1対となるときは、「阿吽(あうん)」という形となっています。シーサーと向き合って、右側が口の空いている「阿形(あぎょう)」、左側が口の閉じている「吽形(うんぎょう)」です。2体1対ですから、建物の入口に置かれてあることが多いです。シーサーを1体見つけたら、もう1体も探してみましょう。たいていは隣にいますが、少し離れたところに座っていたりもします。少し離れていても、2体1対で阿吽と呼吸を合わせているから面白いです。
阿吽とは仏教の言葉で、「阿(あ)」は口を開いて息を吸って始まり、「吽(うん)」は口を閉じて息を吐いて終わりと、2つで「万物のすべて」を表現しています。呼吸だけでなく、50音の最初「あ」から最後「ん」という意味も含んでいて、奥が深いです。息が合う2人のことを「あうんの仲」「あうんの呼吸」と呼ぶのも、この言葉が由来です。シーサー以外にも、神社の「狛犬」やお寺の「金剛力士像」も阿吽の形をとっていたりします。
左側が口を閉じて、右側が口を開いている阿吽のシーサー。
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左右の大きさが違っていても、阿吽の形に則って造られています。
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ビルの入口には神社の狛犬くらいに大きいシーサーがいましたが、こちらも阿吽の呼吸をしていました。
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交番の屋根にも、2体1対で置いてあります。
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くまモンとコラボしたイラストですが、こちらでもシーサーは阿吽となっていました。口を開けている方が、言葉を発しています。
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◆正面を向いたシーサー
シーサーと聞いて私が思い浮かべるのは2体が向き合った阿吽の姿だったので、正面を向いたシーサーは新鮮でした。でも、沖縄ではそれほど珍しい姿でもなかったです。
ちょっと間が抜けたような素朴な表情をしているシーサー。
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鼻の穴が気になってしまう一体。
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こちらは、随分とユーモラスな表情をしていました。
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唸り声を上げて飛びかかってきそうな前傾姿勢。
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こっちのシーサーは、きちんとお座りしています。
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◆巨大化したシーサー
人の背を優に超える巨大なシーサーも何体か発見することができました。
「とまりんシーサー」は、泊ふ頭旅客ターミナルビル「とまりん」に置いてあります。
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「さいおんうふシーサー」は高さ3.40mの巨大シーサーです。「うふ」は沖縄の方言で大きいという意味。那覇最大の繁華街である国際通りの東、ショッピングモール、ホテル、公民館、図書館などが一体となった公共商業複合施設「さいおんスクエア」の近くにあります。モノレールの牧志駅が最寄り駅。
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「壺屋うふシーサー」は高さ3.62mと、さいおんうふシーサーと兄弟分ともいえる巨大なシーサーです。昔ながらの街並みが残る壺屋のやむちん通りの入口で、その姿を確認することができます。壺屋焼と名前になる通りに、窯元が集まる地区の一角です。
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シーサーは知っていたのですが、これほどまでに変化に富んだキャラクターだなんて思ってもいませんでした。これなら、他にもいろんなシーサーが沖縄に生息していそうですね。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak)
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in 取材, Posted by logc_nt
You can read the machine translated English article There are so many sea shrines in Okinawa….