取材

台湾で「くまモン」ではなく「『くまもん』を見たら死ぬゲーム」をやると街歩きがとても楽しい


熊本県生まれで日本を代表するゆるキャラの1体「くまモン」……ではなく「粉もん」「ばかもん」のような意味で「くまもん(くまもの)」を使ってみました。台湾にはくまモンもいますが、他にも数多くの熊が「出没し過ぎる」と言っていいほどの出現頻度なので、熊キャラ全般を対象として「見たら死ぬゲーム」をすると大いに盛り上がります

こんにちは、自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンです。台湾には2015年、2016年と足を運びました。台湾の人たちは熊キャラが大好き。街を歩くとありとあらゆる場所で熊を使ったキャラクターが目に飛び込むのでした。

◆「くまモンを見たら死ぬ」
2016年2月末に、こちらのツイートが話題になりました。

熊本に知り合いが来る時は、「くまモン見たら死ぬって設定で行動するとスリリングですよ!」と教えてあげる事にしています。だいたい後日「ふざけんな空港でもう死んだわ」って強めに肩パンされます。

— 八門 (@kimonkinsa)

このことを踏まえて熊本を旅してみると、かなりテンションが上りました。その様子は以下の記事で読めます。

熊本の旅で「くまモンを見たら死ぬゲーム」をやるとこんな結果となる - GIGAZINE


この記事の反応が良く、また、前述のように熊といえば台湾はすごいという事情があったので、今回は「台湾熊事情」を扱うことにしました。

◆台湾人と熊
台湾中央の山岳地帯にはタイワンツキノワグマが生息しています。胸にV字の斑紋があるこの熊は台湾を代表する動物であり、そのため台湾では何をするにしても「マスコットは熊でしょ」というノリ。結果として、街を歩けば否応なしに熊キャラが出てくるのでした。

2015年の台湾訪問では、このような記事も書きました。

台湾を訪れたら注目して欲しい「標識」「熊」「トイレ」など - GIGAZINE


台湾南部の高雄市の高雄熊。


台湾を代表する百貨店、太平洋そごうの「ThanQ」という熊キャラ。


台湾漫画の登場人物(?)として熊が出てきます。


◆街歩きすると
台湾といえば熊と知っていたので、2016年に台湾を旅したときも、街中で熊をみつけては写真を撮っていました。

台湾鉄道の駅弁PRをする「鐵魯(てる)」「漢娜醬(はなちゃん)」という2匹。日本の方がデザインを務めたキャラクターです。


台湾コンビニ4番手のOKマートのマスコットも熊でした。


こちらは手芸店。子熊ちゃんはウインクしながらペロッと舌出し、愛嬌を振りまいています。


お土産屋さんの看板に。


正新輪胎というタイヤメーカーのマスコットも熊です。国外ではマキシス(MAXXIS)というブランドが有名な会社。「熊爪」というインパクト。


「熊一」というレストラン。


こちらも飲食店でした。


食堂のドリンクバー


ゲームセンターの入り口にも。


クレーンゲームの筐体にもニコニコ熊さん。


子ども服のお店。


台湾にも漫画喫茶があるのですが、そこの入口の看板も熊&熊。


コインランドリーにも熊の顔がありました。この「熊寶貝」(寶は宝の旧字)は柔軟剤で有名なファーファの漢字表記。


キッチン家具のブランドにも緑の熊。


ホテルの出入り口でお迎えも担当。


すやすやと寝息を立てる親子の熊。子熊の潰れたほっぺがキュート過ぎます。


世界の切手の展覧会である「臺北2016世界郵展」の告知ポスターにも起用されていました。


紅茶で有名なリプトン(Lipton)が屋外で販促イベントをしていたのですが、そこでも大きな熊のぬいぐるみを発見。


ふとした小道を歩いていたら、天日干しでしょうか、ベビーカーに熊のぬいぐるみが乗せられていました。何気ない日常の一コマでしたが、台湾らしいなと気に入っている一枚です。


◆有名な熊キャラ
このように台湾は熊キャラで溢れかえっております。その中でもひときわ目立つ活動をしていたのがこれらの熊キャラでした。

・威熊(V Bear)
台湾の復興航空(トランスアジア航空)が手がけるLCC威航(V エア)のマスコットも熊キャラの「威熊(V Bear)」でした。胸にあるV字の斑紋、両手で全力のダブルピースサイン、愛らしいハート型のお鼻が特徴。

台北市内のビルにも描かれています。


タイのチェンマイから台湾の台北に飛んだときに利用しているのですが、チェックイン時のお知らせにも登場。


機内食のお弁当箱にも採用。キャラクターを全面に出したビジネスをしていました。


しかし、この威航(V エア)ですが経営不振により営業が終了しています。時を同じくして親会社の復興航空も業績悪化により解散。威熊(V Bear)の処遇はいかに……。

・喔熊(Oh! Bear)
こちらの「喔熊(Oh! Bear)」は台湾観光のPRキャラクターです。觀光局超級任務組組長という役職持ち。中華民國交通部觀光局に籍を置いてまして政府公認の熊キャラとなっています。

オーベアニュース【喔熊 OhBear】觀光局 超級任務組 組長
http://ohbear.taiwan.net.tw/ja/

目を細めた(瞑った)お顔。


旅行アプリのお知らせ。


自転車に乗ったイラスト。


・熊讚Bravo
2017年8月開催の台北ユニバーシアード競技大会のマスコットも熊がモチーフでした。日本のくまモンのように着ぐるみが大会を盛り上げるような活動を行っています。

地下鉄駅構内にある台北ユニバーシアード競技大会の告知。


重量挙げ。


観光冊子の表紙も飾っていました。


この熊讚Bravoに関してはこのような記事も書きました。

2017年の台北ユニバーシアードをPRする「熊讚Bravo」が可愛すぎ - GIGAZINE


これがきっかけで熊讚Bravoのフェイスブックページも追いかけているのですが、次のような投稿が流れて爆笑しました。



ちっちゃな女の子に「どっちの熊が好きかな~」と質問するリポーター。「僕だよ、僕だよね」とアピールする熊讚Bravoと喔熊。それなのに女の子は「熊本熊~(くまモン~)」と無邪気な解答。熊讚Bravoと喔熊は「OOXX」と声なき声を上げていました。「#小朋友不會說謊(ちっちゃな子どもは嘘をつくことができない)」「#喔熊我們繼續努力(喔熊、私たちは努力を続けないと)」というハッシュタグにもニヤリ。

・くまモン
そういうことで台湾の人はくまモンも大好き。漢字表記は発音を合わせた「酷MA萌(ku ma meng)」と、意味を合わせた「熊本熊(Xiongben xiong)」と2通りの呼び方が存在しています。台湾の熊キャラに負けず劣らずの活躍をしておりました。

台北市内ではくまモンカフェも営業中。


夜市(ナイトマーケット)に出ていた信玄餅のお店のインテリアにも。


ビーズを使ったアクセサリー。


猫村で有名な台湾の猴硐の駅舎にもブイを使ったくまモンを発見。猫耳と口ひげが付いています。


同じく日本のリラックマも人気だったり。


台湾の人も自国に熊キャラが多いことは自認しておりまして次のような記事もあります。「台灣的吉祥物」とありますが、中国語で「吉祥物」はマスコットという意味です。

台灣的吉祥物怎麼都是熊?你會分辨誰是誰嗎? - 中時電子報
http://hottopic.chinatimes.com/20151105002382-260804

長得都好像?台灣5大「熊」吉祥物蒐集 - ETtoday 東森旅遊雲
http://travel.ettoday.net/article/548113.htm

こうしてまとめると、また台湾に行きたくなります。

台湾を旅する際は「くまもんを見たら死ぬゲーム」じゃないですが、熊キャラに注意してみて下さい。それだけで、旅がさらに面白くなります。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
Facebookページ https://www.facebook.com/chariderman/
DMM講演依頼 https://kouenirai.dmm.com/speaker/takuya-shuto/
)

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
台北近郊のサイクリングロードに描かれたくまモンをコンプリートしてきた - GIGAZINE

台湾を訪れたら注目して欲しい「標識」「熊」「トイレ」など - GIGAZINE

2017年の台北ユニバーシアードをPRする「熊讚Bravo」が可愛すぎ - GIGAZINE

熊本の旅で「くまモンを見たら死ぬゲーム」をやるとこんな結果となる - GIGAZINE

東京メトロの東京×熊本スタンプラリーでくまモンの手ぬぐいをゲットしてみた - GIGAZINE

クマが子どもに沢渡りを教えようと悪戦苦闘するかわいすぎるムービー - GIGAZINE

ヒトと巨大熊「グリズリー」の奇跡の友情を収めたムービー「Man and Grizzly Bear - Rewriting History」 - GIGAZINE

in 取材, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.