恐竜の皮膚・月の木・火星のかけらなどを樹脂に閉じ込めた持ち運べる博物館「Mini Museum 2」
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星のかけらやマンモスの肉、世界初のスーパーコンピューターに使われていたメモリーボード、エメラルド、「地獄のブタ」の顎、恐竜の皮膚など、歴史的に貴重かつユニークなアイテムを破片にして樹脂の中に詰め込んだ美しい「持ち運べる博物館」が「Mini Museum 2」です。
Mini Museum 2: The Second Edition by Hans Fex — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/hansfex/mini-museum-2
Mini Museum 2は2014年に作られた「Mini Museum」の第2弾。「数十億年前の恐竜の化石」「アポロ11号のコマンドモジュールを覆っていたホイル」「紀元前350年ごろのエジプトのミイラの巻き布」「ベルリンの壁」「ドラキュラ城の土壌」などを樹脂の中に閉じ込めた第1弾「Mini Museum」は以下の記事から見ることができます。
恐竜の化石やミイラの一部などを樹脂の中に閉じ込めた持ち運べる博物館「Mini Museum」レビュー - GIGAZINE
![](https://i.gzn.jp/img/2014/11/12/mini-museum-review/top_m.jpg)
そして、第2弾である「Mini Museum 2」に何が含まれるのかは以下のムービーから確認できます。
写真に写っているのが製作者のHans Fexさん。第1弾の「Mini Museum」は世界68カ国5030人の人々から出資を得て見事製品化したとのことで、今回新たに第2弾の製作に踏み切ったとのこと。
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ということで、これが第2弾の「Mini Museum 2」。
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樹脂の中に並ぶのはいずれも美しく、象徴的で、歴史を持つアイテムばかり。
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例えば火星と木星の間にある小惑星の軌道が集中している小惑星帯に浮かぶ、星々のかけら。
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こんな感じで、粉状にしているようです。
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ナイジェリアのザガミに落下した火星隕石。
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アメリカ・カリフォルニア州にある天然アスファルトの池「ラ・ブレア・タールピット」から見つかった約3万8000年前の生き物たちの化石。
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以下の写真のように、生き物たちがタールに閉じ込められています。
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青銅時代の短剣は紀元前12世紀に使われていたもの。
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史上3度目の月面着陸を行ったアポロ14号の宇宙飛行士たちは数百個の植物の種を宇宙に持って行き発芽させました。Mini Museum 2には宇宙飛行士たちの帰還後にアメリカ各地に植えられた、この「月の木」のかけらも含まれています。
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写真に写っているのはリビア砂漠に点在するリビアングラス。リビアングラスの起源は科学的にはっきりしておらず、一説では隕石衝突によって生まれたとされています。
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以下は1641年に難破した船から見つかった古いスペイン硬貨。
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雷が砂や土の上に落ちると、わずか1秒ほどの間に砂が溶けて固まり、「フルグライト」と呼ばれる岩石ができます。これは複雑な形をしており、パワーストーンとして持たれることもあります。
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また、4万~14万年前のネアンデルタール人が使っていた手斧や……
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ペルム紀前期に存在していたディメトロドンの骨も。
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ディメトロドンは背に脊椎が伸びて形成される「帆」を有しており、Mini Museum 2には、この「帆」を構成する骨が含まれます。
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そしてMini Museum 2の目玉は何と言ってもコレ、「恐竜の皮膚」
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恐竜と言うと骨の化石を想像しますが、羽がついた皮膚なども現存しているそうです。Fexさんが持っている化石にもデコボコとした皮膚の表面が見て取れます。
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また、約1万9000年前のマンモスの肉もあるとのこと。
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マンモスの肉は7フィート(約2.1m)もある足から採取されました。
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この他、世界初の商用スーパーコンピューター「Cray-1」のメモリーボードや……
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実際にスター・ウォーズ エピソード4の撮影で使われたクレイト・ドラゴンの背骨。
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1937年、アメリカで爆発したヒンデンブルク号のかけらも。ヒンデンブルク号の爆発では36人が死亡し、タイタニック号沈没事件と並んで世界を揺るがせた20世紀の大事故として知られています。
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エメラルドや……
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始新世期に生息していたエンテロドンの顎の化石。巨大な顎を持つエンテロドンはヘルピッグ(地獄のブタ)と呼ばれています。
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ユニークなアイテムが小さな樹脂にぎゅぎゅっと詰まっている「Mini Museum 2」。大きさはこのくらいで、デスクに置いておけるくらいのサイズです。
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このように手作業で1つ1つ作られていきます。
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Mini Museum 2は現在クラウドファンディングプラットフォームのKickstarterで出資を募っている最中で、目標額16万ドル(約1900万円)のところ、記事作成時点で既に100万ドル(約1億2000万円)以上を集めることに成功しています。
ポーチ付のMini Museum 2をゲットするには299ドル(約3万6000円)を出資する必要があり、さらに、599ドル(約7万2000円)の出資を行えば通常版のMini Museum 2に加えて、それぞれのアイテムが容器に入っており、じっくり観察することができる「Touch」バージョンもゲットできるようになっています。
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なお、締め切りは2015年11月7日(土)の午前5時58分です。
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