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ホンダの「のりもの」をストップモーションで振り返るPESの「Honda “Paper”」


手榴弾を割って果肉を取り出すムービーや、ペンチやカギでできた深海生物が生命のドラマを繰り広げるムービーなど、ストップモーション・アニメーションによる個性的な映像を生みだしている「PES」が、ホンダがこれまでに世に送り出してきた乗り物を扱った作品「Honda "Paper"」を作成して公開しています。映像には、ホンダの原点となったエンジン付き自転車の「バタバタ」から最新の「ホンダジェット」までが登場しています。

Honda "Paper" by PES - YouTube


車好きなら半ば常識ともいえる「エンジンのホンダ」ということで、ムービーはエンジンを中心に展開します。まずは小型のエンジンが登場。


そして何の変哲もない自転車


この2つを合わせ、戦後間もない1946年にホンダは自転車用補助エンジン を発売。翌年には同社で初の市販車となったホンダ A型、通称「バタバタ」が誕生しました。


そして1949年に発売された同社初の本格的バイク「ドリーム号」へとつながります。


レースにかける情熱が強かった本田宗一郎氏の号令のもと、ホンダは世界のオートバイレースに参戦します。


1961年には、現在も続く有名レースのマン島TTレースで1位~5位を独占するという偉業を成し遂げます。同年61年には、ロードレース世界選手権で11戦10勝という圧倒的な戦績でシリーズタイトルを獲得しました。


ある意味で最も「ホンダらしい」といえるのが自動車よりも2輪車の分野。その精神はパワフルさ運転しやすさを両立させた最新のバイク・VFR800Fなどにも受け継がれています。


そのエンジン技術はバイク・自動車に限らず、船舶用の船外機などにも活かされています。


峠道を走る4輪車。1973年に発売され、アメリカの排ガス規制「マスキー法」を世界で初めてクリアしたシビックでしょうか。


シビックの次は、ライトウェイトスポーツとして人気を集めたCR-Xが登場。その向こうには、4ドアのアコード(またはビガー)が登場してホンダらしい低いボンネットに懐かしさを感じます。


CR-Xの次は再びシビック。「グランドシビック」の名称が与えられたEF型で、1989に登場した「インテグラ」に続いて世界初の可変バルブ機構「VTEC」を内蔵したエンジンを搭載しました。


そのあとは、日本未発売の北米型シビックが登場し……


北米専用SUVの「パイロット」へと続きます。


なぜか、ボートをトレーラーで引っ張ろうとした時に大ダコに襲われるパイロット。


身ぐるみ剥がされたあげく、エンジンだけが残りました。


ハダカになったエンジンは、1965年にグランプリ初優勝をあげたF1マシン・RA272へと滑り込み。いわゆる「葉巻型」と呼ばれる頃のF1マシンです。


1965年の最終戦、メキシコグランプリでドライバーのリッチー・ギンザーが繰るRA272は、ホンダに初のF1グランプリ優勝をもたらします。当時のチーム監督だった中村良夫氏が優勝の報告を東京の本社に送る際に使った「来た、見た、勝った!」というフレーズは今でも語り継がれる名セリフとされています。


葉巻型F1から近代のF1に変身。スポンサーの都合か、カラーリングが変更されていますが、これは間違いなく1990年前後に黄金期を迎えたマクラーレン・ホンダのマシン。


ホンダの活躍はアメリカでも。アメリカン・フォーミュラレースのインディカー・シリーズで使われるマシンも登場。


もちろんF1マシンも。2015年シリーズは苦戦が続く第4期ホンダF1ですが、2016年は好転することを期待したいところ。


自動車やレーシングカーばかりが続いたシーンですが、ホンダのエンジンは「乗用芝刈機」にも使われています。しかしなぜか、芝刈機が世界最速ギネス記録を達成するというブッ飛んだ記録をうち立てるのもホンダならではといえるかも。


ホンダの技術はエンジンばかりではなく、直接関係のないロボット技術にも活かされています。二足歩行が可能な「ASIMO」の人間らしい動きは多くの人を驚かせました。


荒野を走り回るバギーも。ホンダは北米でPioneerという4輪バギーを販売しています。


荒れ地と言えば、ホンダのモトクロスバイクも高い評価を受けています。


ホンダの技術は空にも。日本にも飛来した「ホンダジェット」は小型機ながらさまざまな意欲的な試みが盛り込まれた機体です。


「夢がどこへ連れて行ってくれるのか、誰にもわからない」


2016年に発売される予定のスーパースポーツ、新型NSXが登場。


太い排気音を響かせて走って行きました。


最後に、紙をペラペラとめくっていくと現れたのは……


CMなどでもよく見かける「HONDA」のロゴと「The Power of Dreams」のフレーズ。ということで、これはホンダがアメリカ向けに作成した企業CMの映像なのでした。


この映像では3000枚にものぼるイラストが使われ、製作期間は4か月にも及んだとのこと。そんな製作風景を収めたムービーも公開されていました。

Honda "Paper" - Behind the Scenes with PES - YouTube

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in 乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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