寿司職人がアメリカのスーパーにある「スシ」を食べるとこんな反応になる

日本生まれの寿司は今や世界中に広がり、「Sushi」と書かれたレストランの看板が世界のあらゆるところで見られるようになりました。地元のスーパーでもパックに入ったスシが当たり前のように売られているわけですが、中にはとてもおいしいとは言えないものがあるのも事実。アメリカで寿司職人として働く日本人が、現地で作られたスシを食べるとどのような評価を下すことになるのか、面白いムービーが公開されています。
Sushi Chef Reviews Cheap Sushi - YouTube

今回の試食を担当するのは、アメリカ・ロサンゼルスの寿司店「HAMASAKU」で職人として働くタカハシ・ヨーヤさん。

「今日は、安く売られているスシをいろいろと食べてみます」

まず登場したのは、現地のセブン・イレブンで売られている商品。

「安いねぇ」

商品名は「カリフォルニア・サンプラー」というようです。

「じゃ、いつものように手で食べますね」

「カニは加工品を使ったニセモノだね」

「アボカドは良さそうだ」

まずはひと口パクリ。

「ちょっとベチョベチョすぎるね」とこの表情。

「きっとすし飯を使ってないんだろう」

「アボカドの味しかしない」

というわけで、タカハシ氏が下した評価は「星ひとつ」でした。

次は、ロスを中心に店舗を展開するトレーダー・ジョーズの商品。

「ここ、いつもよく買いに行く店だよ」

「スシを買ったことは?」という記者の質問には……

「ないね」と笑顔。

「エビがくさい……」

「これ、食べないといけないの?」と食べる前から評価は明らか。

「ほら、まだ凍ってるよ」

「シャリがカチカチだ」と、もう散々。

この表情

「何も言うことはないね、これはクレージーだ」

「評価は……0点。それもマイナスを付けたいぐらい」とけちょんけちょんの低評価。

「お店の人、ゴメンね」とフォローを入れるタカハシ氏でした。

次は、全米に展開するスーパーチェーンのホールフーズ・マーケットのスシ。

「見た目は悪くないし、値段もいいね」と第一印象はわりと良さげ。

「なんだ、このわさびは?」

「ほら、これ英語でなんて言うんだっけ?子どもが遊び場で遊ぶやつ……」

「そう、粘土だ!」と、もはや食べ物ですらないんですが……

「シャリは悪くないし、ネタも新鮮だね」

「でもシャリが柔らかすぎるね。こんな感じで、指でつかむことができない」

「この店以外のスシはシャリがぐしゃっとつぶれていたけど……」

「ここのシャリは、米粒が残っている」

「鮭がおいしいね」

「ホール・フーズ・マーケットは、2.5点」と、ここまでの最高評価が飛び出しました。

4番目の店は、全米最大のドラッグストアチェーンであるウォルグリーンズ。ドラッグストアですが、食品なども取り扱っている様子。

「見た目は……いいんじゃない?」と、こちらも第一印象は良さげ。

「そのシャリについてるピンク色は何?」という質問にタカハシ氏は「ネタの身から出てきたものだね」とのこと。

記者の「良くないものですか?」という質問にタカハシ氏は「僕は食べたくはないね。ハッハッハ」と満面の笑み。

とはいえ、試食は必要。「食べてみようか……」

「マグロの冷凍はいい具合だね」

「でもちょっと残念な感じだけど……」というタカハシ氏が下した評価は……

「0.5点」と、下から2番目の評価。

「けど、マグロの品質はいいね」と、見るべきところもある様子です。

そして最後の店は、ロサンゼルスにある創作スシチェーンのスシストップです。

「冷凍じゃないね」と少し感心した様子。

パクリ

「これはおいしいんじゃない?」と高評価。

「中にもうちょっとわさびが必要だね」

「僕にはもうちょっとシャリの酢が多くてもいいんだけど」としながらも、タカハシ氏の評価は……

「3点」と、今回の5店の中では最高評価を得ることになりました。

そしてタカハシ氏による最後のまとめ。

「僕らも彼らも、同じ食材を使って寿司を作っているけど……」

「僕はこれらの店に行く時は、サンドウィッチやハンバーガーを買うときだけで、スシを買うことはないね」

「みなさん、スシを食べたくなったときはスシレストランに来て、そして職人との会話を楽しんで下さい」と、本当においしいスシを食べるための秘訣でムービーを締めくくっていました。

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