VRヘッドセットOculus RiftはゲーミングPC同等のハイスペックマシンが要求される
いよいよ開発が大詰めを迎えて市販化が近づいてきたVRヘッドセット「Oculus Rift」の、推奨動作環境が発表されました。また、開発環境はWindowsプラットフォームが優先され、Mac OSやLinuxでの開発が一時中止されることも明らかにされています。
The Rift’s Recommended Spec, PC SDK 0.6 Released, and Mobile VR Jam Voting | Oculus Rift - Virtual Reality Headset for 3D Gaming
https://www.oculus.com/blog/the-rifts-recommended-spec-pc-sdk-0-6-released-and-mobile-vr-jam-voting/
Powering the Rift | Oculus Rift - Virtual Reality Headset for 3D Gaming
https://www.oculus.com/blog/powering-the-rift/
First Look at the Rift, Shipping Q1 2016 | Oculus Rift - Virtual Reality Headset for 3D Gaming
https://www.oculus.com/blog/first-look-at-the-rift-shipping-q1-2016/
VRヘッドセット「Oculus Rift」がどのようなハードウェアなのか、なぜFacebookが2000億円以上で買収するほど将来性があるのかは、以下の記事を見れば分かります。
没入型3Dヘッドアップディスプレイ「Oculus Rift」はステレオブラインドも克服する可能性 - GIGAZINE
Oculus Riftを開発するOculus VRが発表した、Oculus Riftを快適に使用できる最低動作環境は以下の通りです。
・GPU:NVIDIA GTX 970以上もしくはAMD Radeon R9 290以上
・CPU:Intel Core i5-4590以上
・メモリ:8GB以上
・OS:Windows 7 SP1以降
・その他:HDMI出力ポート(1.3以降)、USB 3.0ポート×2、
Oculus Riftは一眼で1080×1200の解像度を持ち、両眼あわせて2160×1200の画面解像度を90Hzのリフレッシュレートで動作させる仕様。一般的な1920×1080のフルHD解像度でリフレッシュレート60Hzの映像では1秒間に1億2441万600ピクセルを変化させるのに対して、Oculus Riftではその2倍近い2億3328万ピクセルを変化させる必要があります。テクニカルディレクターのアートマン・ビンストック氏によると、デフォルト状態では1秒あたりに4億ピクセル近い処理が行われるとのことで、このレンダリングコストは1080pの約3倍の処理に相当するため比較的、高性能なGPUとCPUが要求されるというわけです。
また、従来は、Mac OSやLinuxでも開発されていたOculus Riftですが、より高品質のVR体験をユーザーに届けるために、開発環境はWindows OSに絞られました。なお、「OS XとLinuxについても開発を再開させたいが、具体的なタイムスケジュールは今のところない」とビンストック氏は述べています。
Oculus Riftは2016年Q1(1月から3月)に市販される予定です。
・関連記事
Oculus Riftの市販間近モデル「Crescent Bay」は3Dサラウンド再生が可能 - GIGAZINE
没入型3Dヘッドアップディスプレイ「Oculus Rift」はステレオブラインドも克服する可能性 - GIGAZINE
「Oculus Rift」がFacebookに約2000億円で買収されたことが判明、MinecraftがOculus Rift版開発から撤退へ - GIGAZINE
サムスンがOculusと共同でモバイル端末向け新型VRヘッドセットを開発中 - GIGAZINE
あの日の思い出を再体験させてくれる力がOculus Riftには備わっている - GIGAZINE
没入型ヘッドアップディスプレイ「Oculus Rift」の次世代キット「DK2」が正式リリース、大幅な進化を果たす - GIGAZINE
・関連コンテンツ