レビュー

ソニーの新アクションカム「FDR-X1000V」&「HDR-AS200V」を速攻で使ってみました


ソニーが4Kムービー撮影に対応した「FDR-X1000V」と、従来モデル比で約3倍の手ブレ補正機能を搭載した「HDR-AS200V」の2種類のアクションカメラを2015年3月13日に発売します。発売前に2台の実機を借りることができたので、新モデルの画質や使い勝手などをチェックしてみました。

FDR-X1000V | デジタルHDビデオカメラレコーダー アクションカム | ソニー
http://www.sony.jp/actioncam/products/FDR-X1000V/

HDR-AS200V | デジタルHDビデオカメラレコーダー アクションカム | ソニー
http://www.sony.jp/actioncam/products/HDR-AS200V/

RM-LVR2 | デジタルHDビデオカメラレコーダー アクションカム アクセサリー | ソニー
http://www.sony.jp/actioncam/products/RM-LVR2/

◆外観チェック・FDR-X1000V
FDR-X1000V」はアクリル製の丈夫なケースに入っています。


大きな特徴が、3840×2160(30p)の4Kムービー撮影に対応したこと。


中身はFDR-X1000V本体、Micro-USBケーブル、バッテリーパック、装着バックル、平面/曲面用マウント、ステッカー、説明書。


FDR-X1000V本体は、ウォータープルーフケースに収納された状態で台座に固定されていました。


底面のネジをコインでゆるめて……


ロックを解除した状態でFDR-X1000V本体+ウォータープルーフケースが台座から取り外せます。


ロック部分を取り外すとFDR-X1000V本体を取り出すことができます。なお、付属のウォータープルーフケースは水深10メートルまで対応。


FDR-X1000Vは手の平サイズ。重さは約89グラム。


右側面には「PREV(戻る)」ボタン、「NEXT(進む)」ボタン、液晶モニター。


天面にはロックボタン、録画ボタン。


F値2.8のZEISSテッサーレンズを搭載。有効画素数は880万画素で、1/2.3型 Exmor R CMOSセンサーを採用しています。


マイクは前面レンズ下に搭載。


左側面は特に何もなし。


底面には三脚で固定するための大小2種類のねじ穴。


背面カバーはロック付き。


「LOCK」から「OPEN」へレバーを下げると……


バッテリホルダーが開きます。バッテリー投入口の右にはマイクロHDMIポート、メディアスロット、Micro-USBポート。なお、記録メディアはmicroSDカードとメモリースティックマイクロに対応しています。


なお、背面カバーは右側半分だけ開けることも可能です。


ウォータープルーフケースに入れるとこんな感じ。この状態だと約114グラム。


マイク穴が開いていますが防水対応。


天面の「HOLD」ボタンは単にウォータープルーフケースの録画ボタンを押せないようにするロック機構で、本体にあるロックボタンを操作することはできません。このため、ウォータープルーフケース収納後に本体のロックボタンがONになっていることに気づいた場合は、本体を取り出して操作する必要があるため不便を感じることもありました。


なお、ウォータープルーフケース底面にもねじ穴があり、三脚などに固定することができます。


◆外観レビュー・HDR-AS200V
一方これがフルHDムービー撮影に対応するスタンダードモデル「HDR-AS200V」。FDR-X1000Vと同様にZEISSテッサーレンズを搭載。マイクも前面に配置。前モデル「HDR-AS100V」からフルHDの画質を向上させています。


右側面に液晶モニター、「PREV(戻る)」ボタン、「NEXT(進む)」ボタン。


サイズはHDR-AS100Vとまったく同じで、重さも68グラムと軽量。


HDR-AS200Vはレンズと正反対の位置に録画ボタンを搭載。天面に録画ボタンがあるFDR-X1000Vと比較すると撮影しづらいことは否めません。ムービー撮影時はともかくとして静止画撮影時には片手操作はかなり難しいため、配置場所を再検討して欲しいところ。


録画ボタン付きのカバーを外すとバッテリー・記録メディアにアクセスできます。


底面には三脚用のねじ穴。


充電用のMicro-USBポートは底面のカバー下に隠れています。


なお、HDR-AS200V(上)とFDR-X1000V(下)を並べて比べると、HDR-AS200Vは一回り小さいことが分かります。


縦向きで比べるとこんな感じ。


HDR-AS200Vにもウォータープルーフケースが付属しています。


◆外観レビュー・RM-LVR2
FDR-X1000V・HDR-AS200Vに対応するライブビューリモコンの新型「RM-LVR2


リストバンドタイプで液晶モニターを搭載。録画スタート/ストップを操作したり撮影中の画角を確認したりできるだけでなく、ファイル再生にも対応しています。


ベルトはマジックテープ式。


腕アテはラバー製で滑りにくくなっています。


腕に装着するとこんな感じ。コートの袖にひっかかりそうな大きさですが、約64グラムと軽量なので付け心地は決して悪くありません。なお、RM-LVR2は水深3メートルまでの防水対応なので、これを装着してサーフボードやマリンジェットなどを楽しむことができます。


使ってみた
ライブビューリモコンRM-LVR2と連携させてFDR-X1000V・HDR-AS200Vを使ってみました。一度ペアリング登録が済むと、電源ONですぐにライブビュー機能が使えるので操作性は極めて良好。どれくらい素早くペアリングできるかは、以下のムービーで確認できます。

ソニーのライブビューリモコン「RM-LVR2」とアクションカム「FDR-X1000VRを高速連携 - YouTube


ペアリング自体の速さもさることながら、ほとんど遅延が感じられない追従性も良好であるため、映像をリアルタイムで確認しながら撮影することができます。スマートフォンと連携させるとかなり遅延が目立つGoProに比べると大きなアドバンテージと言えそうです。

なお、1台のFDR-X1000Vに対して2台のRM-LVR2で接続して同時モニターすることはできませんでした。


・ムービー撮影
FDR-X1000Vでサイクリングする様子を4K画質で撮影するとこんな感じ。

ソニーのアクションカム「FDR-1000V」で撮影する4K(30p)ムービーはこんな感じ - YouTube


高解像度の4Kムービーとは言え、手ブレ補正が効かないとサイクリングなどの振動が大きめのシーンでは厳しめの映像になってしまいます。


一方のHDR-AS200Vで撮影すると、状況は一変します。「先代のHDR-AS100Vと比べて約3倍ブレない」ようになったという手ぶれ補正機能の威力は以下のムービーで確認可能。まるで空中に浮かぶようにスイーッと進む様子に強力な手ぶれ補正機能の効果を感じることができます。

ソニーのアクションカム「HDR-AS200V」の手ぶれ補正はかなり強力 - YouTube


せっかくの防水性能を試すべく、水槽に沈めてみるとこんな感じ。

FDR-X1000Vで水槽の中を撮影するも撮影距離が足りずボケボケに - YouTube


FDR-X1000Vは最短撮影距離が50センチメートルなので、当然ながらピントが合わずボケボケの映像に。とはいえ、海やプールなどの水中撮影では最短撮影距離はまったく問題にならなさそうです。

・写真
FDR-X1000V・HDR-AS200Vともに1/2.3型 Exmor R CMOSセンサー搭載で、約879万画素相当(3952×2224)の静止画を撮影できます。FDR-X1000Vで撮影するとこんな感じ。広角ゆえのゆがみは見られますが、ポケットサイズのコンパクトデジカメとしても優秀なのはさすがにソニー。


焦点距離のせいで接写ではピントが甘い写真になってしまうのが玉にきずです。


しかし、ウォータープルーフケースに装着した状態であればカメラ+ライブビューリモコンともに雨風を気にせず使えるというのは非常に便利。FDR-X1000V・HDR-AS200Vともに軽量・コンパクトなのでポケットに入れておき、雨が降ろうが雪が降ろうが気にすることなく撮影できるため、サイクリングやサーフィンなどのスポーツシーンに限定せずに、普段使いで持ち歩くのもかなりアリだと感じました。


ハイエンドモデルのFDR-X1000VはXAVCを民生用途に拡張したXAVC S記録に対応し、最高100Mbpsのビットレートでの4Kムービー撮影だけでなく、フルHD120pやHD240pでのハイスピード撮影でスローモーションムービーの撮影も可能です。スタンダードモデルのHDR-AS200Vも高性能手ブレ機能だけでなく、最大170度の広角を使い分けるPoint of View機能を搭載。最大ビットレート50MbpsでのXAVC Sフォーマットにも対応しており従来モデル以上に高画質を実現しています。

なお、「FDR-X1000V」単体が約5万1000円(税別)、RM-LVR2とセットの「FDR-X1000VR ライブビューリモコンキット」が6万500円(税別)、「HDR-AS200V」単体が3万7500円(税別)、「HDR-AS200VR ライブビューリモコンキット」が4万7000円(税別)で、2015年3月13日発売予定となっています。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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