メモ

100以上のことわざを1枚の絵の中に詰め込んだ「ネーデルラントの諺」


絵画の中には1億円越えなのに落書きにしか見えないものが存在したり、謎が潜んでいたりと一般人の想像以上の意味が込められていますが、1枚の絵に100以上のことわざを詰め込んだのが「ネーデルラントの諺」です。ぱっと見た感じは普通の絵なのですが、じっくり見てみるといたるところに風刺が込められたことわざが表れており、何時間でも見ていられる絵になっています。

Netherlandish Proverbs - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Netherlandish_Proverbs

これが「ネーデルラントの諺」の全景。単なる絵のように見えますが、いたるところにことわざが隠されているわけです。


ということで、絵の中に潜むことわざの一例は以下から。

まずは手前、絵の左下あたりにいる人が示すことわざは「悪魔を枕に押さえつけることさえ可能なこと」で本来は「全てに打ち勝つ男らしさ」を示すのですが、描かれているのは女性。悪魔を押さえつけるほど強い女性で、その時代を風刺的に表しているわけです。


「柱をかむ人」は偏執的な信仰をもつ人、つまりは偽善者。


「猫の首に鈴をつける」は進んで危険なことを引き受けるということを意味します。さらによろいをまといナイフをくわえた男性は「歯まで武装」つまり「完全武装」ということわざを表現しつつ、「鎧をまとう」で「怒っている」という意味も示します。


「片手に炎、片手に水を持つ人を信じてはいけない」は、2つの顔を持つ人、つまりトラブルを起こす人を信じてはいけないということ。


「レンガの壁に頭を打ち付ける」のは無理なことを成し遂げようとする意味です。またレンガの壁に頭をぶつけている人はハダシ。これは「片足に靴、もう一方はハダシ」ということわざを表現していて、バランスは大切であるという意味あい。


絵の中には羊の毛を刈る人と豚の毛を刈る人がおり、これは一方は有利で他方は不利であるということを示します。


さらに「有利だからといってやりすぎないように」という意味の「毛刈りはしても皮は剥ぐな」も表現。


「樽の栓を引き抜く豚」は、注意を怠ると災いがやってくる、ということ。


魚を焼いている男性が表していることわざは「ニシンはここで揚げない」で、「それは計画に従っていないよ」と言いたい時に使用するもの。また「卵を食べるためにニシン全てを揚げる」は「小さな目的のためにやりすぎること」を意味します。また男性は帽子をかぶっていますが、「帽子をかぶる」もことわざで、「最終的に責任をとること」の意味。


えらを引っかけられたニシンは「自分の行いの責任は取らなければならない」ということ、そしてつるされたニシンは「中身のないように見えて中身があるニシンもある」ということわざを表し、見ため以上によいものもあるという意味合い。


ニシンから上がる煙は「煙でアイロンかけができるのか?」ということわざを表していて「変えることのできないものを変えようとしても無駄」の意味。


少し見えにくいですが「ポットの中に犬」でディナータイムに遅れて夕食を食べ逃すこと。


スツールの間、灰の中に座る男性は「優柔不断」を意味します。


めんどりを触っている男性は卵の量を心配していて、不確かなことに依存する様を表します。


「いつも同じ骨をしゃぶる」は「あの人いつも同じ話をしているよね」という意味。


床にはカードが落ちています。「落ちたカードに頼る」で「チャンス次第」。


「世界は上下さかさま」ということわざを示すのは上下逆になった地球儀。これは「なすべきことと逆のことが起こっている」こと、秩序の反転を意味します。


「少なくとも巣に1つは卵がある」で「常に蓄えを持ちなさい」という意味。


地球儀の上で用を足そうとする男性。これは「全てを軽視する」ということです。


「互いを鼻で導く」つまり、「お互いをばかにしている」ことを意味することわざを示すのが以下の図。


「さいは投げられた」はガイウス・ユリウス・カエサルが使ったとされる有名なことわざで、「もう後には引けない」ということを意味します。また用を足しながらトランプを触る男性が示しているのは「バカは最良のカードを得る」ということわざ。幸運は知性を上回るという意味です。


「指の間から見る」は「見て見ぬふりをすること」。


「つるされたナイフがある」は「難題が現れること」。


オランダらしいことわざ、「木靴が立っている」は「無駄に待つこと」を表します。


「ほうきが突き出す」で「主人がいない間に楽しむ」という意味。


さらにほうきが突き出した窓の向こうではキスする男女の姿。これは「ほうきの下で結婚する」ということわざで、「結婚せずに一緒に暮らす」ということを意味します。


「タルトの敷かれた屋根」という表現は転じて、「ものすごくお金持ち」ということ。


「屋根に穴のある家」は「知性がない」という意味。


包帯で顔を巻いた男性が示すことわざは「耳の後ろに歯の痛みがある」、つまり「仮病」。


男性は看板に手をかけており、見えにくいのですが何かがかかっているようにも見えます。これは「月に小便」で「無駄な努力で時間を無駄にすること」


絵の真ん中あたりでは、男性の顔に刃物が近づけられています。「泡なしでバカのヒゲをそる」で「人をだます」という意味。


さらにヒゲをそろうとする人の後ろには2つの顔。「フードの下にバカ2人」で「バカは同伴を好む」という意味です。


さらに、窓の外に向かって木が飛び出す様子は「窓の外で育つ」ということわざを表現していて、これは隠し事ができない、という意味。


「雄牛からロバの背に落ちる」ということわざの意味は「つらい目にあうこと」


「ドアのノッカーにキスする」で「追従的なこと」


一方、隣では扉にお尻を押しつける男性。「扉で尻を拭く」で「軽く扱うこと」の意味です。


さらに絵の後方へと進みます。魚がかかった大きな網の後ろで小さな網を動かす男性は「網の後ろで魚採り」ということわざを表し、「機会を逃している」ということ。


何かよく分からないけれど大変そうな男性もいます。これは水面の上に描かれた黄色い部分が重要で、「水面の上の太陽の輝きを見ることができない」、転じて「他人の成功に嫉妬する」ということ。


川の上には丸出しのお尻が2つ。「水路の上につるされた秘密」で、「明白なこと」の例え。また「同じ穴から排泄する」で「親友」の意味です。


火事のようなものが起こっています。「誰かがたき火をしていないと火事の心配をしない」は、「他人の行動にとらわれず、全てのものを機会と思いなさい」という意味。


「恐怖は老女を走らせる」で「予期せぬできごとがまだ見ぬ素質を明らかにする」こと。


以下の絵は「馬はイチヂクを落とさない」ということわざ。これは馬のフンをイチヂクと見間違えている男性を描いていて、「見かけにだまされるな」ということです。


遠くの方に描かれる3人の後ろ姿もことわざになっています。「盲人が盲人を導けばいずれも溝に落ちる」ということわざは、「無知な人によるガイドは無意味」という意味。


以下の絵は一見ことわざを示しているようには見えませんが、「お城か教会かが分かるまで、旅は終わらない」、つまり「仕事を全て完遂するまで諦めてはいけない」ということ。


「どんなことでも最後は太陽にたどり着く」で「永遠に隠せるものはない」


「絞首台に排便」で「どんな罰を受けてもくじけない」というポジティブな意味合い。


排便する男性の隣に描かれた小さな線のようなものもことわざ。「死体のあるところにカラスは群がる」で「得るものがあれば人は急いで前に出てくる」ということを意味します。


今度は画面の中央あたり。悪魔にすがりつく男性が表すことわざは「悪魔に告白をする」で、意味は「敵に告白をすること」


「豚の腹部を突き刺す」で「一度やってしまったことは元に戻せない」


「キツネとコウノトリが一緒に食事をする」絵が示すのは「詐欺師が2人いれば、2人とも常に自分の利益を考えている」ということ。


キツネの後ろにいる人の足下にはお肉っぽいもの。「つばの上に置かれた肉は必ず焼かれる」で確信を持つには絶え間ない注意が必要だということを表します。


網の中から魚を取り出す男子。これはそのまま「網なしで魚を捕る」ということわざで、意味は「他人の仕事から利益を得る」でした。


この絵は、クラシカルな美がもてはやされたルネサンス期に民衆や農民を多く描いたというピーテル・ブリューゲルによるもの。ブリューゲルは「農民画家」とも呼ばれており、一説によると「股の間から景色を覗いて農村風景のスケッチをとる習慣があり、その姿勢の最中に死んだ」とのこと。この他、ブリューゲルの作品は以下のページから見ることが可能です。

ピーテル・ブリューゲル-主要作品の解説と画像・壁紙-
http://www.salvastyle.com/menu_renaissance/brueghel.html


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in メモ, Posted by darkhorse_log

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